2022年7月9日土曜日

鎌倉便り:鎌倉文学館と古我邸ほか(別荘文化)

 前回、湘南の別荘文化について触れたので別荘繋がりで鎌倉の代表的な別荘の一つ、旧前田家の別荘を紹介してみたい。現在は鎌倉文学館として一般公開されている。

加賀前田藩の第15代前田利嗣が土地を入手し、和風建築の館を建てたが、明治43年類焼により焼失し、明治43年(1910年)に、洋風にして再建され、その後全面改修により昭和11年、今に残る洋館が完成した。第二次世界大戦後はデンマーク公使や佐藤栄作が別荘として使ったようです。三島由紀夫の春の雪に登場する別荘のモデルになったことでも知られている。昭和58年第17代前田家当主、前田俊建により鎌倉市に寄贈された。

文学館入り口。木漏れ日のアプローチが素晴らしい。
文学館の入り口の車回し
玄関のレッドカーペット
広い芝生から見上げる文学館(4月22日)
見上げると(4月22日)
芝生の広場から見上げると(2月18日)
芝生をさらに下ったところにバラ園がある(4月22日)

●別荘文化の代表格として文学館を紹介しましたがその他にも素晴らしい別荘がいくつか残されているようだ。自分の手の届く範囲で以下に2つを紹介してみよう。
・鎌倉駅の近くの路地の奥に古我邸がある。
三菱合資会社(後の三菱財閥)の専務理事兼管事をしていた荘清次郎(しょうせいじろう)の別荘として、1916年(大正5年)に完成させました。
設計者、桜井小太郎は、1877年(明治10年)に来日し、日本の近代建築家を数多く育成したジョサイア・コンドルの弟子として、丸ノ内のオフィス街開発に尽力をした建築家です。2015年に築100年の大改修が行われ、今はフレンチレストランとして開放されています。

冬の芝枯れの中で全体像が良く分かります。

春、桜が咲くとこんな感じになります。
・旧華頂宮邸
2013年にスケッチ旅行で立ち寄ったところです。写真があったはずなのですが、見つかりませんので鎌倉市のサイトからコピーさせていただきました。





























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