台風の影響で雨模様で蒸し蒸しの1日。家にいても不快指数は増すばかり。かねてサギ草が咲くと噂で聞いていた谷保の城山公園を探索に。
簡単な地図を片手に出掛けたが、宅地開発がかなり進み、迷いながらの探索となった。城山公園の裏手に到着。一面「キツネノカミソリ」で雑木林の下草が橙色に染まっていた。群れて近づいてくる蚊と戦いながら一頻り、シャッターを押す。これなら「サギ草」もあるかと期待したが、どう歩き回ってもそういう雰囲気に出くわさない。隣接する古民家園の管理をしているオジサンに聞いてみるが首をひねるばかりで埒が明かない。`そこから、矢川に出て昭和記念公園に行くことにした。矢川駅に着く少し前と思しきところで雰囲気のあるソバ屋「素朴庵」に通りかかった。時間は13時過ぎ、おなかも空いていたので入ってみた。特別な期待感もなく入って注文したソバを1口食べて仰天した。そんなにソバ通ではないがここの10割田舎そばの美味しさは文句なく、これまで味わったこともないレベルのものだった。こぎれいな細切りながら、しっかりした堅さに茹であげ、ぽつぽつと星のある、思ったより黒くないソバを噛むと口の中にソバの香りが広がった。聞けば、ソバ好きだが経験は10年ほどとか。「ひきぐるみ」の10割自家手打ち。水だけで打ったソバながら舌触りの滑らかさはどうなっているのか?ソバ打ちに凝った人たちが良く見学に来るそうだ。ご主人からソバの話をたっぷり聞いて、さて、立川は「昭和記念公園」へ。
「サギ草展」やっていました。
しかし、地植えではなく鉢植えを集めて、ミズゴケで覆った形で展示されていた。しかし、その可憐な姿は飽きずに眺めて美しい。自然の造化とはいえ不思議だ。写真の出来は今一だった。三脚を使えなかったのが残念。
2006年8月26日土曜日
2006年8月15日火曜日
カナダで思ったこと(3)-バカンスの楽しみ方-
たまたま、アメリカの独立記念日前後がまとめて休暇を取りやすいことから、今度の旅行がこの時期になったのだったが、その真ん中の7/1がカナダの建国記念日とは知らなかった。「カナダディ」と称して様々なイベントが開かれるらしい。ここ、キャンモアでも当日はパレードが開かれると知った。キャンモアの散策とパレード見物で、日本人的ではないゆっくりとした時間のすごし方を体感することとなった。
○パレード見物とお買い物(10時~14時頃まで)開始2時間前から早くも場所取り・・・ここら辺りは日本でも良く見かける光景だが、ここまで田舎だからそれほどの人出にはなるまいと高をくくっていたが大間違いだった。とことん楽しんでやろうという感じで、待っている時間を知人・友人たちと延々会話が途切れない。車で1時間以上もかかるカルガリーから来たというカナダ人とも拙い英語でおしゃべりの仲間入り。勿論、自分たちが今日の一番の遠来の客であることは間違いなし。
パレードが始まると、陽気な声が飛び交い賑やか。キャンディーのサービスなど子供たちを飽きさせない。
○昼寝
2時間近くパレードが続いた。その後、少しボー川畔を散歩する予定だったが余りの陽射しの強さに、一旦ロッジに引き上げ、昼寝の後出直すことに・・・。
○夕方の散歩(17時頃~20時頃まで)
夕方4時半過ぎ、やおら散歩に出掛ける。と言っても2.5歳の孫連れなので勿論車を利用。河畔の駐車場において出発しようとしたところで、夕立。予定を変更してカルガリー冬季オリンピックのノルディックスキー会場跡地までドライブ。夏は長距離自転車用オフロードとして利用されていた。河畔に戻って、夕方の気持ちよい気温の中、通常なら30分程度の散歩コースを2倍以上の時間を掛けてゆっくり散歩。この日はお目出度い日だからか、あちこちで結婚式があり、河畔で親しい友人達に囲まれてパーティをしているカップルに何組も出会った。これで良いんだよね・・・と会話。結婚披露宴に何十万、何百万円を掛ける日本のトレンドが馬鹿馬鹿しく思えた。勿論、そんなことをしている人たちだけでもないとは思いながら・・・。漸く、周りが薄暗くなりかける20時過ぎ、予定通りの散歩は終わった。この街のどこからでも見える「スリーシスターズ」の3つのピークが暮れていった。そしてこの街の波長にすっかり馴染んで、ゆったりとした”時のうつろい”を満喫している自分を発見した。
○パレード見物とお買い物(10時~14時頃まで)開始2時間前から早くも場所取り・・・ここら辺りは日本でも良く見かける光景だが、ここまで田舎だからそれほどの人出にはなるまいと高をくくっていたが大間違いだった。とことん楽しんでやろうという感じで、待っている時間を知人・友人たちと延々会話が途切れない。車で1時間以上もかかるカルガリーから来たというカナダ人とも拙い英語でおしゃべりの仲間入り。勿論、自分たちが今日の一番の遠来の客であることは間違いなし。
パレードが始まると、陽気な声が飛び交い賑やか。キャンディーのサービスなど子供たちを飽きさせない。
○昼寝
2時間近くパレードが続いた。その後、少しボー川畔を散歩する予定だったが余りの陽射しの強さに、一旦ロッジに引き上げ、昼寝の後出直すことに・・・。
○夕方の散歩(17時頃~20時頃まで)
夕方4時半過ぎ、やおら散歩に出掛ける。と言っても2.5歳の孫連れなので勿論車を利用。河畔の駐車場において出発しようとしたところで、夕立。予定を変更してカルガリー冬季オリンピックのノルディックスキー会場跡地までドライブ。夏は長距離自転車用オフロードとして利用されていた。河畔に戻って、夕方の気持ちよい気温の中、通常なら30分程度の散歩コースを2倍以上の時間を掛けてゆっくり散歩。この日はお目出度い日だからか、あちこちで結婚式があり、河畔で親しい友人達に囲まれてパーティをしているカップルに何組も出会った。これで良いんだよね・・・と会話。結婚披露宴に何十万、何百万円を掛ける日本のトレンドが馬鹿馬鹿しく思えた。勿論、そんなことをしている人たちだけでもないとは思いながら・・・。漸く、周りが薄暗くなりかける20時過ぎ、予定通りの散歩は終わった。この街のどこからでも見える「スリーシスターズ」の3つのピークが暮れていった。そしてこの街の波長にすっかり馴染んで、ゆったりとした”時のうつろい”を満喫している自分を発見した。
2006年8月13日日曜日
カナダで思ったこと(2)-木造住宅は資産-
今回滞在したキャンモアのロッジは木造2階建ての家が横に繋がってできていて、一軒一軒にドアがついていて、一軒家のようになっていた。ダイニング、リビングルームを区切るように真ん中にシステムキチンが付いていて使い勝手も良いものだった。2階には寝室が2つ、それぞれにバストイレがついていて2世帯が滞在していて全く不自由がない。滞在の途中、休日前の金曜日にはほぼ満室状態になったが、隣のお客の物音もほとんど気にならない。流石、木材王国のカナダだとは思ったが、滞在した周辺は新しいロッジタウンといった雰囲気で次々と似たような大型のコンドミニアム風のロッジがゆったりと建っている。アメリカでもそう思ったのだが、一般の木造住宅も、非常に長持ちだ。キャンモアなど冬は零下30度にもなる気象条件の下でも40年、50年と使えるそうだ。手を入れながら使っていくこんな家なら確かに不動産としての資産価値もあると思う。
ロスアンゼルスで暮らす息子が去年借りた家も築40年で立派に貸家として運用されているのだそうだ。確かにしっかりした作りだった。住宅を転売しながら資産を増やしている今のアメリカ人の生活スタイルは一方で使い捨て文化を享受しながら、他方ではしっかり財産運用で資産を増やしているのは羨ましくもある。何せ、日本では築30年もすれば、資産価値は無に等しいくらい家は老朽化してしまい、貸家として運用するなど、思いもよらないことではないだろうか?
ロスアンゼルスで暮らす息子が去年借りた家も築40年で立派に貸家として運用されているのだそうだ。確かにしっかりした作りだった。住宅を転売しながら資産を増やしている今のアメリカ人の生活スタイルは一方で使い捨て文化を享受しながら、他方ではしっかり財産運用で資産を増やしているのは羨ましくもある。何せ、日本では築30年もすれば、資産価値は無に等しいくらい家は老朽化してしまい、貸家として運用するなど、思いもよらないことではないだろうか?
2006年8月10日木曜日
映画:「ゆれる」
原案・監督・脚本:西川美和による2006年カンヌ国際映画祭出品を観た。
出演:オダギリジョー(弟)、香川照之(兄)、伊武雅刀(父)、真木よう子(幼なじみ)、蟹江敬三(叔父)
田舎の閉鎖社会を飛び出して東京で成功したカメラマンの弟と田舎でガソリンスタンドを経営する父、手伝う温厚で弟思いだがパッとしない独身の兄。兄と弟の表面的な兄弟愛が、幼なじみを挟んで揺れ動く。幼なじみの智恵子も猛に東京へ連れて行けと迫る。そんな中、兄弟と智恵子3人で幼いころ両親に連れて行ってもらった渓谷に遊びに行き、そこで兄は智恵子をつり橋から落として死なせてしまう。弟は兄を救うため奔走し、やはり東京に出て頑張っている弁護士の叔父を口説き落として無罪を勝ち取る寸前までいく。しかし、何回かの面会を通して弟はいつもやさしく親切だった兄の別の面(弟への羨望、嫉妬、自己嫌悪など)を見せ付けられ、最後に意外な行動に出る。この兄弟の屈折をかなり上手に描き出して緊迫感があった。本当にこの兄弟愛は見せ掛けだけだったのか、それとも根本のところで繋がっていたのか・・・映画を観てください。
兄と弟、父と叔父、それぞれ地元に残ったものと飛び出したものの間の微妙な空気は昔の自分たちの世代には強く存在を意識させられたものだったが、今の社会にも連綿と残っているというのは、「そうだろう」という思いと「へぇー、いまでも?」という気持ちとを抱かせるものだった。秀作。
出演:オダギリジョー(弟)、香川照之(兄)、伊武雅刀(父)、真木よう子(幼なじみ)、蟹江敬三(叔父)
田舎の閉鎖社会を飛び出して東京で成功したカメラマンの弟と田舎でガソリンスタンドを経営する父、手伝う温厚で弟思いだがパッとしない独身の兄。兄と弟の表面的な兄弟愛が、幼なじみを挟んで揺れ動く。幼なじみの智恵子も猛に東京へ連れて行けと迫る。そんな中、兄弟と智恵子3人で幼いころ両親に連れて行ってもらった渓谷に遊びに行き、そこで兄は智恵子をつり橋から落として死なせてしまう。弟は兄を救うため奔走し、やはり東京に出て頑張っている弁護士の叔父を口説き落として無罪を勝ち取る寸前までいく。しかし、何回かの面会を通して弟はいつもやさしく親切だった兄の別の面(弟への羨望、嫉妬、自己嫌悪など)を見せ付けられ、最後に意外な行動に出る。この兄弟の屈折をかなり上手に描き出して緊迫感があった。本当にこの兄弟愛は見せ掛けだけだったのか、それとも根本のところで繋がっていたのか・・・映画を観てください。
兄と弟、父と叔父、それぞれ地元に残ったものと飛び出したものの間の微妙な空気は昔の自分たちの世代には強く存在を意識させられたものだったが、今の社会にも連綿と残っているというのは、「そうだろう」という思いと「へぇー、いまでも?」という気持ちとを抱かせるものだった。秀作。
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NHKカルチャーセンター主催の水彩画講座(2時間*3回)の第一回を受講しました。これまで無料のZOOMアプリを使って家族やNPOのリモート会議を何回か体験してきました。また、NPOで開催しているシルバーの人たちに向けてZOOM会議の受講の仕方、主催の仕方などの講義をしてきました...