2013年12月31日火曜日

12/30:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

久し振りの大編成オーケストラの演奏を立派な劇場で聴かせて頂きました。絵の仲間のNさんが招待券をゲットしたということで誘っていただきました。会場は新宿の東京オペラシティ。バブル時の建設らしい大掛かりで音響的にも良くできている会場でしょう。曲目は

・交響詩「ツァラストゥラはかく語りき」より導入部     R.シュトラウス
・楽劇「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」     ワーグナー
・歌劇「さまよえるオランダ人」より序曲           ワーグナー
・はげ山の一夜                        ムソルグスキー
・交響詩「わが祖国」より「モルダウ」            スメタナ
・交響曲第5番「革命」より第4楽章             ショスタコーヴィッチ
・「展覧会の絵」より                      ムソルグスキー

まさにロシアの楽団らしく、ロシアや東欧の有名な曲のオンパレードでした。アンコールも「はげ山の一夜」・・・・中学時代の名曲鑑賞アワーのようでした。でも肩ひじ張らずに知っているメロディに目を委ねての1時間はリラックスタイムでした。終焉後は同じ建物の54階で今年最後の飲み会となりました。来年行きたい水彩スケッチのロケーションの話が酒の肴になりました。

2013年12月18日水曜日

宮本輝:「水のかたち」(上)

また宮本輝の世界に戻ってきてしまいました。

この人の新しい本を見付けると手に取らないわけにはいかない気持ちにさせられます。今度の主人公は想像ですがおっとりとさしたる苦労もしないで平凡に、しかもクリーンにというか正直に生きてきた感受性豊かなご婦人です。年は50歳代前半で姉が一人います。姉は結婚に失敗して実家で母親と同居しています。この主人公が懇意にしていた骨董屋の「カササギ堂」廃業に当って女主人から好きなものがあったら持って行ってほしいと言われて2階の山のようなガラクタか何かわからない道具類の中から2点だけを選び出して貰い受けます。1つは志野の焼き物、もう1つは手文庫風の物入れでした。この2つはそれぞれ中々心を落ち着ける物のようでしたが、それが大化けして物語が展開していきます。お茶碗の方はとても様子が良いもので昔、道具類の見分け方を教えてくれた老人に見せた所、大変な名品だと判り修理して売却します。好事家か公共のどこかが所蔵して多くの人たちに見てもらえるようにした方が良いとの判断からでしたが結果的には3千万円という値段で売れてしまうのです。そしてもう1つの手文庫からは古い古い日記帳が出てきたのです。その日記には去る太平洋戦争終了時に今の北朝鮮の清津という所から日本に脱出しようとして船を雇い百数十人の同胞の人たちと共に南に逃れたときの日記が記されていたのです。人の縁が色々繋がり多くの人たちの人生が見えてくるのです。面白いです。ようやく上巻を読み終えましたので早速、下巻を予約したいと思っています。

2013年12月14日土曜日

ワイヤレスキーボード

ワイヤレスキーボ-ドを購入しました。目的はパソコンの机の前をスッキリさせることとwindows8に変えたパソコンのジェスチャー操作を可能にしてみることが狙いでした。折角windows8にしたのに従来からのキーボードとマウスでは操作上の醍醐味というかスマートな操作機能を全然使えないのは悔しいという感じがしてその辺りをすっきりさせてやろうという試みでした。今日、そのキーボードが到着したので早速、取り付けてみました。

私のPC環境を説明しておきます。デスクトップパソコンが2台、1台はwindows7でもう1台がwindows8です。この2台のパソコンに対し24インチのディスプレイが1台で切り替えてどちらかのパソコンを操作するようになっています。従ってキーボードとマウスも1式です。ディスプレイには元々、共通のキーボード、マウスを接続できるような端子が用意されているのです。今回購入したキー^ボードはフラットパッドがキーボードの右側についていてここでスマート操作をするのです。ですからマウスが不要です。その分更にデスクがすっきりします。製品はこういう分野ではトップメーカだと思いますがLogicool社で、型式はK-400Rです。キーボードの単3電池2本を入れて使います。パソコンとのインタフェースはLogicool社の特殊なワイヤレスリンクです。これがBluetoothとかいうようなインタフェースであればもっと汎用性があって格好良いのですがそこまではできていません。USB端子に送受信モジュールを差し込んでおいて、それでキーボードに内蔵しているワイヤレスポートが更新してくれるのです。きーぼどは想像通りコンパクトですがタッチの感触も悪くありません。ファンクションキーも付いているし、パソコンのロックや休止モードなどもワンタッチでできるなど使い易そうです。無駄遣いに終わらなくてよかった。

2013年12月12日木曜日

東野圭吾:「マスカレードホテル」

ホテルを舞台にした推理物。一見関連性のない事件が1つのつながりを持っている。そしてそのことを判りやすい形で犯行現場に痕跡を残すという不可解な事件の謎を追いかける。ホテルのできる女性フロントレディと切れ者の刑事が絡んで事件が進行していく。今回は読んでいて最後がどうなりそうか、推測がついた。自分はそんなに推理力があるとは思えないのでストーリーがその程度のレベルだったのかもしれない。

2013年12月7日土曜日

この国の行く末

特定情報秘密保護法が有耶無耶のうちに6日、参議院で賛成多数で成立しました。ねじれ国会の良くない点ばかりがこの数年続いてきましたが、ねじれがなくなり自民党の政治が戻ってくると、あまりにずさんな一党独裁の色彩の濃い政治運営に戻ってしまいました。政治jの世界が一気に10年以上も前の状態に時計の針が逆戻りしたかのような様相ではないでしょうか?これだったら、「ねじれ国会」の方がまだましだったのではないかとすら思えてくるのです。少なくとも色んな角度からの物の見方がまな板の上に登り、より正確なジャッジを我々ができる環境になってくれるような気がします。というかこの国の民主主義の底の浅さがあらわになって寂しい気持になりました。

このところ安倍政権が多用している「有識者会議」という名前の胡散臭さにもイヤになりませんか?世の中にはいろんな見識・見解を持った人がいますが、自分の持っていきたい方向に沿った見識を持った学者(時の政権にすり寄る学者)ばかり集めて「有識者会議」を発足させるこの手法に国民は騙されてはいませんか?私には「有色者会議」の間違いではないかと思うのです。初めから色のついた学者だけを集めた会議ですね。

この国も行く末が心配になります。この体制を作ったのが自分たちだとは認めたくないのですが、そう望んだのだと言われれば返す言葉もないのが現状です。中国や韓国、北朝鮮が挑発してくればくるほど、我々がどうしていかなければならないのか真剣に考えざるを得なくなるのですが、単純に旧来のタカ派的な発想だけが勢いを得ていく現状は何とかしなくてはならないのではないでしょうか?といっても具体的な手段はありませんね。世論調査に答えるぐらいしか表現の手段はありません。今更、デモに出掛ける元気は一寸出ませんね。他の政党の人たちはいったい何を考えどうしようと思っているのでしょうか?江田新党なるものはどんな対立軸を打ち立ててくれるのでしょうか?ちょっと焦ってしまいますが「維新の会」ではない、「みんなの党」でもない、民主党が立ち直るには時間がかかりそうですし、国民の信頼を取り戻すには相当のエネルギーと時間が必要なような感じもします、何とかしっかりした人達で自民党に対抗できる政党の誕生を期待したい心境です。

吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」

 横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...