2015年11月29日日曜日

ふるさと

昔ながらの小学校校舎。日本の山里の小学校を思い出しますね。久しぶりのスケッチは相模原市緑区の青根小学校でした。仲間と連れだって快晴の中行ってきました。相模原市の登録有形文化財(建造物)に登録されているということ、<strong>現在の生徒数が7名だということ</strong>、昭和43年に造りかえられた総ヒノキ作りで市では最も古い小学校だとのことでした。

2015年11月23日月曜日

武家物語、二題

一つは「そろばん」で身を立てるお武家さん、もう一つは「包丁」で身を立てるお武家さん。そうです。数年前に上映された映画です。共に加賀百万石を舞台にしたお武家さん達の物語です。続けさまに観ました。「武士の家計簿」と「武士の献立」です。ストリーミング配信なのでしょうか?アマゾンが始めたエンターテインメント、動画と画像と音楽の配信サービスです。

Fire TV Stick というネットを介した配信サービスです。これを買いました。何故かというと「プライム会員はすべて無料で聴視可能」という謳い文句に乗ってしまったのです。元々アマゾンで物品を購入することが多かったので以前から送料無料のプライム会員になっていたのです。その権利が今度こういうサービスを機に付加価値を付けてくれたのです。似たようなサービスにApple TVというのがあるのですが、そちらに比べると日本のものを含めレパートリーが圧倒的に日本化している点が大きな違いです。取り付けや初期設定も全く楽ですし、コンテンツが無料で利用できる点が魅力的だ。ハードも安い。

2015年11月18日水曜日

池波正太郎:「男のリズム」

池波正太郎という小説家の作品は実は読んだことがなかった。改めてこの人の残した作品集を眺めてみると、テレビ番組でよく目にした「鬼平犯科帳」、「剣客商売」、「仕掛人・藤枝梅安」などの著作がずらりと並んでいるが、どれとして続けて観たものもない。勿論、読んだこともない。何故だか手に取ったこともなかった。サラリーマン時代同僚が昼食などの時に話題にしていたので名前だけはよく知っていた。食通だったらしいことも何かで小耳に挟んでいた。銀座や浅草などの老舗に出入りしていたようだ。今回は本のタイトルに惹かれて読みだした。50歳代の10年ほどの間、小説「現代」に連載していたエッセイ集だった。この中では自分が時代遅れになったというか、時代は変わってしまった、と盛んに嘆いている。因みにこのエッセイ集を出版したのは池波正太郎が60歳代に突入してからのこと、1986年初版発行とあった。はしがきを書いたのは1,2年前とする1985年頃。年表を調べてみると1923年生まれ、1990年5月没、67歳とあった。だから62,3歳のころにはしがきを書いたことになる。前年の1989年昭和天皇崩御で時代は平成に変わるのだがそのことに全く触れていないのでまだ昭和の時に書いていたのではないだろうか。考えてみると丁度、昭和を生き通した人生だったようだ。この50歳代の時の時代やその風潮を評論するスタンスがなんだか今の自分の世の中を見るスタンスと似ていなくもない。日本人の長寿化を反映しているようにも感じる。人間、それも大人の考え方、身の振る舞い方が自分の若いときに比べるとどんどん子供っぽくなったと盛んに嘆くところなど共感を覚える。時代を受け止める感性には所々、違和感を感じる部分もあったが概ね、そんなところかな?とも思い読み終わった。

2015年11月10日火曜日

今日は特別な日?

テレビをつけると高倉健の映画をやっていた。そういえばここのところ続いているように思ったが、ふと新聞の片隅に「今日は高倉健の命日、一周忌」と書かれた記事が目に留まった。そして同じ日に亡くなられた戦後の名優、森繁久弥(2009年)と森光子(2012年)も同じ命日というではないか!こんなことがあるのですね。自分たちの時代が過ぎつつあることをしみじみと実感させられます。

2015年11月8日日曜日

忍野八海(10/29)

天気予報ほどではない、曇り空の忍野八海だった。5,6回は来ているのだがスケッチが目的で来たのは今回が初めてだった。富士山は雲の中。スケッチで富士山を描くのもどうかなぁ・・・・と思っていたので、内心ではほっとした感じだった。Iさんがよく絵をかきに来ているらしく、色々案内してくれて新しい発見があった。

横浜ヨットハーバー(11/5)

久しぶりのスケッチレッスンは横浜ヨットハーバー。京浜東北線で新杉田駅からモノレールに乗って3駅目。晴天と小春日和に恵まれて絶好のスケッチ日和。豪華なクルーザが舳先を連ね、帆柱が林立する光景は壮観だった。とはいえ、スケッチは紙面もA4の一回り大きい程度ですから、そんな多くの対象物を相手にはできません。

2015年11月3日火曜日

米沢 穂信:「満願」

短編集。
・夜警
・死人宿
・柘榴
・万灯
・関守
・満願

いづれも一ひねり、二ひねりしてあるミステリアス&ホラー的要素を盛り込んで読ませてくれる。万灯や関守などは面白い。満願も、2014年山本周五郎賞。金沢大学文学部の卒業生だった。

2015年11月2日月曜日

果てしなき未来へ

八王子で開かれていた「ものつくり展」を見学。知人の陶芸家Tさん(写真に名前も出ているけど)の作品を観てきました。ライフワークともいうべきロボット君が毎年進化していってます。今年はロボット君に新しい仲間を加えて未来を想像して話し合っている姿を表現していました。「発想を柔らかく、柔らかく」と促されてきました。

2015年11月1日日曜日

夢枕 獏:「神々の山嶺」

この人の小説は初めて。20年かけて書き下ろしたそうです。エベレスト真の初登頂はもっと以前にいたのではないかという謎。我々の知っているエベレスト初登頂はイギリス隊のヒラリー卿(実際はニュージーランドの人)とシェルパのテンジンの2人、1953年だった。私はその時、14歳中学3年ではなかったか?そしてそのニュースを新聞で読んだことは鮮明に記憶に残っている。その2人の名前も。イギリスは初めてエベレスト登頂の遠征隊を送ったのが1921年で実に32年目、8回目での快挙ということで、それほどに難しいものだった。今では商業的なサポート体制に乗ればかなりの確率で登頂できるらしく、2010年時点でエベレストへの登頂者数は3000人を超えているという。近年では80歳で登頂に成功した三浦雄一郎で大きな話題になった。もっとも帰りは標高6500mの第2キャンプ地点からヘリコプターで下山したという話も伝えられるほど、商業ベースが問題になってきている。話は横道に逸れたが、この本は実は1924年の第3次遠征隊のマロリーとアーヴィンが最終アタック後下山途中にあるのを下から目撃され、その後遭難死した事実を基に「実は登頂に成功した後の下山で遭難したのではなかったのか?であれば初登頂は1924年だった」、その証拠は持参したカメラに入っていたであろうフィルムさえ見つかれば分かるはず・・・というIFから構想・執筆されたものでした。日本の山岳会の状況やネパールのシェルパやポーターたちの生態も鮮明に描かれ、文句なく面白かった。

吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」

 横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...