2018年6月19日火曜日
砂原浩太郎:「いのちがけ」
副題が「加賀百万石の礎」とあるのが内容をすべて言い表している。生まれ育った故国なのでその加賀藩を誕生させた前田利家の生涯を村井長頼という臣従の視点で描いたという着眼点が面白いと思って読んだ。ストーリーは信長-秀吉-家康という時代の本流に沿って生きた武将前田利家を中心にするので歴史的には周知の事象ばかり、そこをトピックス的に描いていく筆の運び方も十分で、物語はあくまで利家を見る長頼の心、交流が優しい。終盤で利家亡き後2代目のどこか頼りなげに見えた前田利長が今流にいえば「前田家ファースト」で家康のあわよくば取り潰してしまおうとする罠を潜り抜ける手立てを長頼に求めるあたりでぐっと引き締まった。こちらを中心にしたほうがもっと面白かったのにとまで思った。戦国を生き抜き、100万石の大大名としての地位を守り抜いた知恵の一端を知り得たような気もする。読んでいて文章力の確かさにも感心した。余談だが、ネット情報によればNHKの大河ドラマ「利家とまつ ~ 加賀百万石物語」では、的場浩司さんが村井長頼の役を演じていた、とあった。断片的に見たドラマだったが記憶にはほとんどない。
2018年6月18日月曜日
2018年6月16日土曜日
2018年6月15日金曜日
山懐でテニス合宿
5月14,15日と恒例のテニス合宿、もう15年以上は続いている。この間雨で流れたのはほんの2回だけ。最初の頃は清里に宿泊して高原テニスを楽しんでいた。それから富士の裾野を6年ほど続けた。その後は石和温泉とだんだん近場に会場を移してきた。その石和温泉も何だか外国人の宿泊が多くなってのんびり感が薄れてきた。そして今年選んだのは小田急線新松田駅から行く「憩いの里」。この数年はマイカー利用も自粛して電車利用になった。そういえば参加人数も10人超えから昨今は6人ぐらいに半減してきた。年月の移り変わりを感じざるを得ない。しかし、今年の会場は良かった!郭公の鳴き声を聞き、遠くに富士山を望み、静かな山懐でのテニスは快適だった。宿の食事、温泉も癒やされた。
2018年6月14日木曜日
2018年6月13日水曜日
南浅川のサクラ
桜の時期は短く、この間にスケッチをしようとすると全く忙しいことだ。例年訪れる多摩御陵に続く南浅川の両岸はソメイヨシノの桜並木になっていて遠くに高尾山を望む。最後の桜を求めて行ってきました。
2018年6月12日火曜日
今年の三渓園:サクラは終わっていました
去年は4月9日、雨には降られたがサクラは満開を過ぎたところというところで、花吹雪が湖面にハナイカダを作っていた。そして今年は4月8日と1日早かったがソメイヨシノは大方散ってしまい葉桜になり、山桜や八重のサトザクラなどが咲いていた。天候もまずまずで楽しいスケッチだった。
2018年6月11日月曜日
山本一力:「つばき」
この流行作家もあまり手にしてきていない。余りに流行作家になると読む意欲が削がれるのはどうしてだろう?なんだか粗製乱造しているような気がしてならないからかもしれない。本作は江戸の一膳飯屋「だいこん」を若くして立ち上げたうら若い女主人公、つばきの学び成長していく物語だ。義理人情に厚い深川を舞台にしている。今の感覚からすると浅草と深川はそんなに離れていないような気がするのだが気質からして違うと描かれている。前作に「大根]があり、今作品の後に「花だいこん」があるようだ。「程々の儲けを載せて長く商いを続けていくことがお客さんにも従業員にも大切」と商売の基本が説かれ、また、定信が発した寛政の改革「棄捐令」により江戸の札差109人の総額118万両の貸金棒引きの令が出される。この物語によると当時の武家の禄米を担保にした金の融通をしていたが、その利息が年1割8分だったという。とんでもない高利だったのだ。現在の消費者金利はどうなっているか?法律によれば10万円以下では年利20%、100万円以下では年利18%、それ以上では15%が上限となっていて、それを越えると行政処分、20%以上は出資法違反の刑事罰が課されることになっている。どうやら寛永の頃の武家たちは現代でいう消費者金融に頼った金銭で生活をしていたということのようだ。どんどん流通経済化が進み禄米だけでは生活を維持できなくなってきていたのだ。しかし、作者はこの物語で節約社会(緊縮財政)は世の中の不景気を招くだけとの警告もしているよう。これも現代に通じる考えさせられるテーマだった。
2018年6月10日日曜日
知念実希人:「仮面病棟」
法月輪太郎という作家が解説を書いている。ミステリー小説、身寄りのない寝たきり患者を率先して受け入れるという療養型の病院田所病院を舞台に設定した医療ミステリーという構えが現代的だ。そして腎臓移植という医療行為をお使っている点でも現代的だ。似たようなタイトルの「閉鎖病棟」と言う直木賞受賞作があり、読んではいないが刺激を受けたのではないかという解説記事もあったので今後読んみたい本のリストに加えることに・・・。
登録:
コメント (Atom)
吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」
横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...
-
吉田健一は1912年生まれで、承知の通り吉田茂と雪子の長男として生まれたが生後母雪子は単身赴任の茂の元、ヨーロッパに出掛けた。6歳まで母方の祖父である牧野伸顕に預けられた。学習院初等科に入学直後から父に従って青島、ロンドン、パリ、天津と転々し、1926年14歳で日本に戻り、暁星中...
-
平成の回顧がこの時期の流行なので、便乗して気になることをボツボツと書いてみたいと思った。 地球は一つ、掛けがえのない地球。人類が消費している数多の資源の中で、最初に資源の枯渇化が危惧されたのが「石油」だった。1970年代には石油資源はあと30数年で枯渇するという説が流布したのは記...
-
日頃手抜きの荒れ庭ですが、この暮れは天気が良く、寒気もそれ程厳しくないので少しだけ掃除をしてあげました。と言っても2時間ほど秋の草花の枯れ枝をカットしたり、2坪ほどの伸び放題になっていた芝生を電動バリカンで刈ってやるぐらいです。今年の特筆すべきはキンカンの出来の良さである。庭に植...






