2012年11月28日水曜日

山本一力:「ジョンマン」(大洋編)

続編は「大洋編」。鳥島から救出されたジョン万次郎ほか4名の日本人漁師が捕鯨船の中で異人とどう折り合いをつけていったのか、様々なエピソードを通して描かれる。ジョン万次郎は14歳という若さと持ち前の好奇心、特に絵心があって、その絵を通して通訳と心が通いだすのでした。その頃の捕鯨船ではどこの国の人と遭遇するか判らないので、絵心のある船員を通訳として使っていたようです。絵を通して会話をしていくわけです。ジョン万次郎の場合は、それ以外に目の良さが殊の外、役に立ったようです。何しろ、果てしない大洋の中で泳ぐ一頭のクジラを見つけるウォッチャーの役割は大変なもので、これの良し悪しほど捕鯨船としての成果を左右するものはないからです。ハワイに寄港して他の4人の漁師たちはそこに居残ることになり、万次郎だけがそのまま捕鯨船で結局、アメリカに行くことになります。船長に気に入られて船長付きの給仕として特訓を受けることになります。大洋編はこの捕鯨船でアメリカに帰り着くまでを描いています。ということはこの先また続編が出るということになりますね。

2012年11月24日土曜日

iPHONE5がやってきた(3)

先日は山梨にハイキングに出掛けました。そこで、思い付いたことは、iPhoneに高度計や方位などトレッキング用ツールを動かしておくことでした。早速、検索で探し無料のものを入手しました。この作業はすべて行きの電車の中でやりました。トンネルに入るとダウンロードが中断するなど作業には結構手間がかかりましたが何とかできました。ついでに万歩計も入れました。これで断然ハイキングも楽しくなることでしょう。以前はカシオの腕時計型のtreckを使っていましたが、カナダ旅行の時にレストランで置き忘れてしまい、悔しい思いをしたものでした。それ以来、持っていなかったのですが今度はスマートフォンのお蔭ですべてオールインワンで実現できるのです。夢のような道具ですね。おまけにテザリングまでできてしまうのです。大きな買い物でしたが、持ちがいのある商品だということも実感できます。ただ、使てみた経験から言うと電池の消耗が早すぎます。高度計や万歩計は常時動作させる必要があるので電池の消耗は当然、それをしないよりは早いわけですが、現実にはハイキングの前夜から充電しておいたものがハイキング当日の夕方6時で電池切れになってしまったことでした。いくらなんでも半日持たないということでは困ります。


もう一つ、ハイキングには地図が必須ですがこれも、アプリを買うことができるのです。そうすると登山の必須アイテムが全部、iPhoneに揃えられるということになります。またまた楽しさが増しそうです。ただネットで調べた結果これはさすがに無料のものはないようです。でも凄い。次回、ハイキング実施までにはこの山地図アプリを絶対、入れておいて出掛けることにしようと今から楽しみにしてしまうのでした。

2012年11月23日金曜日

山本一力:「ジョンマン」 波濤編

この人の本は初めて読みました。江戸の町人ものが多いというイメージが強い作家ですが、幕末に活躍したあの「ジョン万次郎」の数奇な人生をなぞっていくらしいストーリーに惹かれて読むことにしました。波濤編は生い立ちから漁師になった14歳。宇佐浦で新造船徳右衛門丸が難破し、鳥島に漂着。152日目に、アメリカの捕鯨船ジョンハウランド号にたすけられるまでを描いていました。今までどこで遭難したのか、それが14歳の時のことだったなどまるで知らないことばかりでしたので一気に読ませてくれました。続編が楽しみです。

2012年11月10日土曜日

iPHONE5がやってきた(2)

技術サポートに電話をして、ようやくiPhoneの登録IDを削除して、iPADで取得したIDに入れ替える方法を聞き出すことができました。自宅でネットで「iphone appleid 変更」で検索すると、変更方法はすぐに判りました。これでappストアで買ったアプリケーションソフトはiPADでもiPhoneででも共通にダウンロードして使うことができるのです。最初のハードルは無事クリアできました。

2012年11月8日木曜日

iPHONE5がやってきた

先週、注文したiPHONE5が昨日入荷しましたと連絡が入って、勇躍auショップに行ってきました。

店頭でこれまで使っていた携帯電話に登録されているアドレス帳などを移行する方法を教えてもらったので、それに従ってauアドレス帳にいったん預けて(クラウドのような処理ですね)、それを新しいiPHONEでダウンロードするというものでした。これまでの国産製の携帯同士の場合は店頭で、お店の方でやってくれていたものが、アップル社製ではそれは各自でやっていただくしかないとの説明でした。仕方がありません。自宅に帰ってまずこれを実行しなくては使い物になりません。所がここで問題発生!!!

apple IDとpasswaordが携帯で何度やっても受け付けてもらえないのです。ipadで既に取得済みですからそれを入れたいのですが、受け付けてもらえないのです。Ipadでなら簡単にログインできるのに画面が小さいのでタッチパネルの操作がうまくいかないのもありますが、何度確認しながらやってもダメで困り果てました。泣く泣く取った手段は新規にアップルIDを取り直す方法でした。これは何とか成功し、アドレス帳はうまく移行できたのですが、肝心のiPADとiPHONEとを自由に行き来できるシームレス化が実現できないという事態を招いてしまいました。よく調べれば良かったのですが、一旦設定したアップルIDは変更できないのです。機器と一体化したものと性格付けられているのでした。もう取り返しは付きません。ハードを交換して再度設定し直さない限り無理なのでしょう。今日のところはこの認識で我慢して、後はアップルストアに行って交渉してみたいと思います。

2012年11月6日火曜日

藤本義一:「こころコロコロ」

藤本義一:「人生の賞味期限」。

実はこの本を図書館で借りてきたのは10月25日。そして藤本義一さんの訃報を聞いたのが10月30日。そんなにこの人の本も読んでいないし、昔の11PM辺りの記憶、時々テレビで見掛けただけでしたが図書館でふと目にとまった本のタイトルに惹かれて借りてきて読んでいたところだったのです。60歳位からあちこちに書いてきたエッセイを集めて1冊の本にしたものでした。自分は今人生のどのあたりを通過しているのか、そもそも人の一生ということはどんな事なんだろう?という素朴な疑問。人生をどう生きていったら良いのか!肯定的に、楽しんで生きるすべってあるのでしょうか?そんなことを深刻ならず、日常目に触れるものを借りて書いてありました。表題の「こころコロコロ」はその中に出てきた、お孫さん相手と思われますが、語感を楽しんだ擬音のような、しかし、何か心を弾ませるような響きを持った幼児語が妙に心に残りました。心というものの作用こそが人が人らしくある証しとも言えるわけで、幼い孫に「心」について話しているうちにそのお孫さんが「こころコロコロ」と言い出したらしいのです。その話しかけている情景と語感が昔懐かしい人の営みを思い出させてくれました。ご冥福を祈ります。合掌!

吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」

 横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...