2015年1月27日火曜日
葉室 麟:「銀漢の賦」
NHKドラマ「風の峠」の原作、「銀漢の賦」を読む。作者は北九州生まれとか九州の小さな藩を舞台にした江戸期のお話。今回はうだつの上がらぬ下級武士、日下部源五が主人公。これに幼少時の岡本小弥太(後の家老、松浦将監)、そして小作人十蔵(ウナギを売っていて出会いそれからの付き合い)がからんで藩内の政治ごとを巡る権力闘争のお話。私腹を肥やそうとする反体制派とお家の為とする正義派の対立でしょうか。3人の生き方に共通するのは「人は覚悟と心映え」という言葉です。源五、将監、十蔵の生き方は、この体現です。彼らはどう生き、どう死ぬか。時は松平定信の時代ですから第11代将軍・徳川家斉のもと1790年頃が舞台です。ドラマはまだ見ていませんが、どうなっているか今度は見てみましょう。銀漢とは天の川のことだそうです。
2015年1月22日木曜日
岩城けい:「さようなら、オレンジ」
これはやはり私小説かもしれない。自分の生まれ育った土地を遠く離れたオーストラリアのある田舎町らしいその土地で格闘する一人は自分、もう一人はたぶんアフリカの紛争地から逃れてきた難民サリマ。サリマは英語も判らず、ろくな教育ももちろん受けていない。最初は夫が勤めていたスーパーマーケットの魚や肉を切り分ける仕事、夫は数ヶ月で投げ出すほど血と獣の匂いに1日中まみれ、息苦しくなるほどの職場に自分が代わって入った。夫は仕事も家族も捨ててどこか都会へ出て行ってしまい、その後の家族を自分は守らなければならない。職場が嫌とかぜいたくを言ってられない。もう一人の主人公私はやはり日本人の夫とこのオーストラリアで暮らす。夫は学者らしいがあまり家庭的とは言えない、放り出されたような私。私は文学好きで物書きを目指している。この二人を軸に、オーストラリアの移民社会の片隅の底辺でもがく人々の姿を描いている。自分の心の支えは恩師のジョーンズ先生で、折に触れ手紙で心境や悩み、そしてサリマのことなど身辺を報告する。この日常と手紙の2重奏で物語が進んでいく。私とサリマの接点は外国人向けの英語教室。いろんな国から来た人たちが理解度もマチマチながら一つの教室で学ぶ。そして生徒同士の交流があり、その中でサリマが力強く成長していく。新鮮なストーリーだった。読んでいくにつれ登場してくるみんなを応援したくなってくる。表題のオレンジはどうやらアフリカでサリマが見ていた記憶にある夜明けの太陽に照らされた大地の色のように思えた。第29回太宰治賞受賞作。
2015年1月21日水曜日
スマホデータバックアップ
aapple storeに持っていく前にスマホデータのバックアップを取らないと後がまた大変。特に電話帳データなどの修復は大変です。そこでパソコンにつなぎ、itunesでバックアップを取りました。この内容を確認したいですね。どこにバックアップデータが保存されているのか調べました。
\ユーザー\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup\
注意:「AppData」フォルダにすばやくアクセスするには、「スタート」をクリックします。検索バーで「%appdata%」と入力し、「Return」キーを押します。
『iTunes:iOS のバックアップについて』
http://support.apple.com/kb/HT4946?viewlocale=ja_JP
→iTunes バックアップのコンピュータ上での保存先
より抜粋
その内容はwindowsで確認できるのか?
2015年1月20日火曜日
スマホショック
何でもない20cmぐらいの高さだったのだが、下がザラザラのコンクリート打ちっぱなしのところでスマホが手から滑り落ちた。ガラス面を下にしてコンクリートに水平に落ちて鈍い音。グシャ、という感じ・・・拾い上げると全面にひび割れが入り、文字がかろうじて判読できるだけの哀れな状態になってしまいました。いつも首にストラップで掛けているのでそんなことにはならないのに、その時はバックに入れてあったスマホを取り出してメールチェックをし、それから首にかける途中だったのです。逆にすれば良かったのだ。当然先に首に掛けてそれからメールチェックすればなんてことはなかったのだ。と、悔やんでも仕方がない。apple storeに予約を入れて木曜日時間がリザーブできたので行ってきます。
2015年1月17日土曜日
20年目
今朝は珍しく夢を見ていた。故郷の金沢の郊外で随分街が発展していて大きくなっていたが、それでも大した町ではないので、何かの会合のあと家に帰ろうとどんどん坂を下って行くのだが中々たどり着けない。方向は間違いないのだがと思って立ち止まったところで目が覚めた。時計を見ると5時30分丁度。何故だかピンときた。今日この時がどんな時かということが・・・。急いでラジオを点けると5時40分とカウントダウンの最中。なまくらながらベッドの中で黙とうをさせて貰いました。阪神淡路大震災の発生の半年前まで、尼崎の武庫之荘の社員マンションに単身赴任していたので、あの時の震災に対する感度は他の人に比べると高かったと思う。朝出勤時にはNHK神戸放送局の前からアナウンサーが建物が少し傾いているように思うと実況放送していたが切迫感は全くなかった。会社に着いてもあまり話題にならない。しかし、知っている人が一杯いるので取りあえず大阪にある関西支社に電話してみるとすんなり繋がって大丈夫だが神戸方面からは誰も出勤してこない、かなりヤバいらしい、とそれでものんびりした感じの応答だった。お昼のニュースの時にはすでに大変だった。電話は勿論通じなくなっていた。後日、関西支社の社員でも数名が亡くなったとの情報が伝わってきた。見覚えのある三宮の壊滅的な映像、阪神高速道路の飴のようにぐにゃぐにゃに崩れ落ちた映像、長田地区の大火災など、今も鮮明に思い出す。自分が住んでいたマンションでは室内はテレビが素っ飛び、家具が倒れ、屋上の貯水塔が使えなくなり、水が出なくなりそれはそれは大変だったと後で聞かされた。半年違いで自分は難を逃れたことになる。他人ごとではなかった。あれから20年、部外者にとってはもう20年だが、当事者にとっては今に尾を引いているに決まっている。人の営みは連続的であり、20年前の現実が今の現実に投影している訳で、その影響が残っていないはずがない。昨年秋に水彩スケッチでみんなの希望で神戸に行きましたが、すでに震災の面影をどこにも見つけることはできませんでしたが、旧居留地でも印象がどこか違う、入ったお店で聞けば必ず、どこが昔の儘でどこが修復したものか詳細に説明をしてくれた。それほど当事者の人たちにとってはインパクトが大きかったということだと思った。そして聞かれれば話さずにはいられないほどだったのだと思う。今日は1日、関連するテレビ番組で埋め尽くされている。東日本大震災や福島原発被害を抱えていながら、何となく情緒的な報道が多いことに違和感を覚えながら日本人の忘れ方の上手さを感じてしまう。こういう消化の仕方で良いのだろうか・・・?
2015年1月15日木曜日
東野圭吾:鳥人計画
丁度、ジャンプ競技もたけなわになってくる昨年末、図書館で見つけた本。レジェンド葛西紀明は43歳ぐらいにしてなお、世界のトップジャンパーを張っている。この本の主人公は30数歳にして己の限界を感じ、同じ会社に入ってきた有望な新人のジャンプに魅せられる。その新人は天衣無縫、世間を甘く見ているというか軽い言動で何という若造!と思わせるが、そのジャンプが凄い。その才能を何とか自分もモノにしたいとそれこそ工夫に工夫を重ねて頑張るがどうしても追いつけない。そして自分の夢を「この新人を世界一のジャンパーに育て上げる」に切り替える。その主人公が事もあろうにその有望新人を殺害する。それも周到な準備をしてアリバイを作りながら毒入りカプセルを使って。なぜ?この物語は最初からこのコーチが犯人であることを明かした上で、その手口(トリック)と何故、殺そうなどという行為に及ばなければならなかったのかを刑事の調査や同じ現役ジャンパーの心理や科学的なトレーニングで世界を目指す大手企業のスキー部の動きを絡めて解き明かしていくという変わった手法を試みた推理小説だった。一見、目論み通りに行ったと思った殺人計画だったが、計画したのとは少しのズレがある。犯人も不思議に思う。そして密告(「あなたが犯人でしょう。自首しなさい」)の手紙が来る。警察にも届く。何かがおかしい。大詰めになって一気に謎の紐が解けていく。スキーのジャンプ競技という人が鳥のように飛ぶ競技の難しさ、技術進歩をしっかり解説しながらその競技の中で揉まれていく人たち、おぼれていく人たち。色んな人間群像も描かれていて面白かった。
2015年1月12日月曜日
水彩ワークショップとトークショウ
永山裕子の水彩画ワークショップ見学と笠井一男とのトークショウを見に行った。2時間で花と壺の絵を描き上げて見せた。魅せた、というべきかもしれない。書道でよく大勢の人の前で大書きの書を描き上げるのと似たようなものでしょうか?初めての体験で実に面白かった。大勢の人に囲まれていながら自分の絵の中に入り込んでいく瞬間があるのが見ていて判るのだ。その集中力はすごい。また、最近Facebookで良く見る笠井一男さんの直の話も面白かった。絵も最終的には人間性が出るものなのだなぁと思うと怖い気もする。
2015年1月10日土曜日
Facebookとの連携を試す
今日はブログとFacebookの連携を試してみました。昨日と同じSlim jetpackというプラグインを利用するのです。ブログに投稿しておいて、その記事をアップしたことをFacebookで知らせるという仕掛けを実現するのが目的でしたが、これにもちょっとしたコツがあるということが少しだけ判りました。ただ写真を4枚挙げてあるのですが、Facebook上では1枚の写真しかアップされていない。これをモザイク状の4枚のままFacebookにアップする方法があるはずだと思うのでもう少し、試してみたいと思っています。
2015年1月9日金曜日
画像をギャラリー風表示に変える
ブログの改良の第2弾だ。プラグインソフトにslim jetpackというものがあり、これを導入することによりブログがアップグレード感のでるものに変身できる。今日はその一つ、画像をギャラリー風に表示してくれる機能を有効化してみた。昨日の投稿画像が4個あるのでそれをギャラリー風にするということがどういうことかやって見た。どうか昨日のページを見てください。画像がダラダラ並んでいたものがギュッと圧縮されて塊となって表示されている。そして個々の画像をクリックすると一枚ずつギャラリー風に見せてくれる。一回のブログに多くの写真を載せても、全体が長く冗長にはならず、しかも一枚一枚の写真をしっかりと見せるようにもできる。とても気の利いた表示方法に変身できた。
2015年1月8日木曜日
2015年1月7日水曜日
スマホからの投稿を試す
最初にiPhoneアプリを入れました。検索で探すと先頭に出てきたAutomatic社が提供してくれているものがお勧めでした。インストールしてすぐに出てくる画面で自分のサイトのログインします。それだけで自分のサイトのほとんどすべての機能が使えるようだと判ります。
そこで早速テスト的にこの投稿を書いてみました。
うまくいったので調子に乗って写真を1枚アップしてみます。
スマホでとった写真はサイズが大きいのであらかじめリサイズしておかないと大変だとわかりましたが、その方法がわかっていません。
写真を簡単にリサイズするアプリを入れました。これで再度写真をアップしてみます。
そこで早速テスト的にこの投稿を書いてみました。
うまくいったので調子に乗って写真を1枚アップしてみます。
スマホでとった写真はサイズが大きいのであらかじめリサイズしておかないと大変だとわかりましたが、その方法がわかっていません。
写真を簡単にリサイズするアプリを入れました。これで再度写真をアップしてみます。
2015年1月6日火曜日
仕事始め
今年2015年は戦後70年に当たると言う。自分にとっては驚くことに76年目を迎えることになったのだ。テレビを観ていたらタモリ、そして吉永小百合たちが1945年生まれと知りました。この2行を書いてもう2日経ってしまいました。何だか色々雑用が湧き出てきて時間をそれに費やしてしまっています。去年の反省の一つに水彩画を描きに行っては未完成のまま、また次のスケッチに行くということを繰り返して、完成した絵がほとんどないことに気が付いて愕然としています。今年は絵に割く時間を増やそうと思います。少なくともスケッチに行く回数を減らしても完成させる作業に割く時間を増やさないと進歩しないぞと心の声が忠告しています。そこで、いつも空けてある部屋に画材その他を拡げてアトリエ風にしていつでも絵に取り掛かれるように環境の整備をしました。最近の2枚の絵を完成させることができました。それと、完成した絵をネット上に気軽にアップできるようにすることも考えたいと思っています。ブログなどのアップに割く時間も減らさないと・・・。年末に書いた、ブログとFacebookとの連携強化、これも課題です。スマホの使い勝手の良さがかなり理解できてきたので実現できそうです。NPOも今年はかなり忙しくなりそうです。忙しいことは段々減らしていきたいと考えているのにやりたいことは増えてきています。ガンジーの言葉、「永遠に生きる者のごとく学び、明日死ぬ者のごとく生きる」を再度噛みしめ、時間を有効に使っていかないと、と思う。
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吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」
横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...
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2017年の夏、水をやり過ぎたのかみるみる萎れていった鉢。どうなることかと元気そうな株以外は全部、泣く泣く外して生き永らえた。相模原に引っ越して気長に付き合ってきた甲斐があって去年夏ごろから生気が帰ってきていた。水溶液の肥料などをやりながら時に日光浴させてきたら3年振りに開花した...
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この日もぽかぽか陽気の暖かな日だった。 多摩モノレールで立川の1つ手前、「柴崎体育館前」で下車して高架から下に降りると、もうそこが根川親水公園だった。湧水が作り出す小川を整備して遊歩道に仕立ててくれている。絶好のスケッチポイントだった。驚いたことに大通りのすぐ脇の高木にアオサギ...
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NHKカルチャーセンター主催の水彩画講座(2時間*3回)の第一回を受講しました。これまで無料のZOOMアプリを使って家族やNPOのリモート会議を何回か体験してきました。また、NPOで開催しているシルバーの人たちに向けてZOOM会議の受講の仕方、主催の仕方などの講義をしてきました...