2015年10月31日土曜日

北陸新幹線(2度目)、フィーバー続く

毎年何かの用事ができて金沢に行っているが、今年は傘寿記念と銘打った同期同窓会が故郷金沢で行われたので行ってきた。相変わらずJR金沢駅頭は人でごった返していた。しかし、観光の名所的な目玉の場所以外には静かないつもの風景があった。今年は久し振りに犀川のほとりを散策できて懐かしく、秋風に吹かれて暫らくの時間を過ごした。空気がかすんでいて医王山などの山並みがほとんど見えなかったのは残念だったが、穏やかな川の流れやせせらぎの音は昔のままだったような気がした。子供のころ育った河原の自然のままの風景はなくきれいに整備されてジョギングコースが両川岸に延びていた。

2015年10月30日金曜日

第10回記念ガラ・コンサート(10月21日)

「日韓音楽交流」を目的とした定期的な催しにテニス仲間のYさんからご招待を受けた。丁度日程も空いていて久し振りにクラシック音楽を楽しんだ。会場は紀尾井ホール、室内楽など小規模の演奏会にはぴったりの会場で心地よいひと時を過ごした。

朝鮮半島の古楽器カヤクム(伽耶琴)、コムンゴ(玄琴)演奏やヴァイオリンやチェロとの合奏なども楽しめた。ヤン・ソンウォンというチェリストが思い入れたっぷりにベートーベンのチェロソナタで締めくくった。最初の案内では」中村紘子の出演がアナウンスされたそうですが、病気療養のため替って江口玲が出演していた。現在はニューヨークに在住して広く活躍しているらしい。この演奏も嫌みのないものだった。

帰途、新宿でYさんと一杯飲みながら久しぶりの会話も楽しく、時間のたつのも忘れるほどだった。新宿の夜は時間を忘れさせる。

2015年10月13日火曜日

エディー・ジョーンズHC

もう一度、日本ラグビーチームについて、触れたい。日本代表を率いる人物としてエディー・ジョーンズさんを呼ぶことにした慧眼がこの快挙を成し遂げたといっても過言ではないようだ。テレビやネットで得た情報の受け売りにすぎないのですが・・・・。オーストラリアをW杯準優勝、南アを優勝に導いた赫々たる実績、父は豪州人、母は日本人という。そしてラグビーコーチの前は教師であったという。どこから見ても現在の日本チームを預けるのに相応しい完璧なキャリアを持っていたのですね。

ラグビーでは監督とは言わないでHC(ヘッドコーチ)というらしい。この人が来日して最初にしたことは日本人を知ることだったという。その手立ての一つとして、日本の輝かしい戦績を残している/きた監督の方々大勢と面談して成功の秘訣を聞き出したという。その結果導き出した「ジャパンウエイ」は俊敏、ハードワーク、そのためのハードトレーニング。これを可能にしたのは指導力はもちろんですが日本人の従順性、勤勉性をも見抜いたものだったのでしょう。倒されても倒されても束になって前進していく姿は見事で、美しかった。大きな相手を倒すために元総合格闘家の高阪剛を呼んでその技を学ばせた。驚異的な成功率を収めるキッカー五郎丸選手(だけのためではないのでしょうが)のためには荒木香織メンタルコーチを置き、ドローンを飛ばして日本選手の動きを上空からデータ採集した、さらには全員にGPSをつけさせてプレーさせてデータを採集したという!勝つために最高の準備をしたのだという。

HC自身が本当にハードワークしていたのだった。この人はその役割を終えて代表HCの座から退く。この人は最高のHCだった。そしてこの後をやる人/やれる人はいるのだろうか?

2015年10月10日土曜日

嬉しいこと、でもちょっと心配

ラグビーW杯での日本の目覚ましい活躍ぶりには驚きました。南ア、サモアと強敵に勝ってしまいました。あの肉弾戦はサッカーの流れるようなスマートさと対極にありますね。ともにイギリス発祥のスポーツなのに、その違いに驚かされます。そしてルールにも”手を使ってはいけないサッカー”と”球を前に投げてはいけない、またその球の形状のいびつさに弄ばれるラグビー”。国際ルールも変わっていますね。サッカーは国籍でしっかり国別対抗であることを規定しているのに対し、ラグビーでは必ずしも国籍がその国になくてもよいのです。
ラグビーの代表資格の条件は3つあり、そのうち最低1つの条件をクリアしていると代表に選ばれる可能性があります。その3つの条件とは、

1、その国・地域で出生したこと
2、両親および祖父母のうち少なくとも1人が、その国・地域で出生したこと
3、その国・地域に36ヶ月以上継続して居住しつづけていること

ずいぶん緩やかですね。で、今年のラグビー日本代表31名中、10名が外国人らしいのです。だから手放しで日本が勝った、勝ったと大騒ぎするな!という人もいるかも知れませんが、スポーツを楽しむという点では固いことを言わないで仲間が一緒に国代表として戦うという場面は決して嫌いではありませんね。むしろ日本びいきの人が増えてくれて嬉しいことですね。ラグビーWカップを2019年には日本で開くということで、恐らく相当なお金をかけてあちこちから選手をスカウトしてきたんでしょうね。あのど迫力は観る人を惹きつける魅力がありますね。次回アメリカ戦も時間が合えば観てみたいものです。

一方のサッカーもWカップ予選で対シリアは3-0で手堅く勝利して2次予選突破が見えてきました。こんな所でもたもたしていても仕方ないですが、徐々にギヤを挙げて行ってもらいたいものです。ここでは、10人ほどの選手が海外でプレーをしている選手です。代表チームとなると試合の数日前にしかメンバーがそろわないというような話は10年ほど前の日本が対戦する相手チームの話で、すごいものだと思ったものでしたが今では、日本チームがそのような様相を呈してきていました。様変わりです。

嬉しいことの仕上げは2日続けてのノーベル賞受賞です。これで23人目だとか、ほとんど毎年誰かが受賞するみたいでそれはそれでとても素晴らしいことには違いないのですが、スポーツで金メダルを貰った時と同様の騒ぎ方です。ここがとても引っかかります。ノーベル賞は評価が定まった過去の業績に対するものだし、たとえその評価に値する業績を挙げた人でも死んでしまった方の業績は対象にならない訳です。予てから、ノーベル賞受賞もそろそろピークで将来はどんどん遠のいていく賞だろうと思うと手放しで喜んでばかりはいられませんね。日本の学力低下、留学生の少なさ、引用される論文数の減少など、マイナス要因が目白押しだからです。そう思っていたら、日経BPに小田嶋隆が同じことを書いていた。そして今朝のNHKで「深読み週刊ニュース」に出てきた解説者も同様の発言をしていた。心ある人は今の日本にいろいろ心を痛めているのです。

2015年10月8日木曜日

江国 香織:「号泣する準備はできていた」

2001年から2003年ごろに書かれたエッセイ集。いかにも日本の女性が持てる感性の命ずるままに書かれたような文章だった。こういう本を手に取ったことはこれまでにはなかったし、今後こういう本を手に取ることもなさそうだ。自分にとっては異次元の世界のような感じがする。若い30代ぐらいの女性の心象風景だろう。男にはとても書けないエッセイでしょうね。

2015年10月2日金曜日

今年も残り1/4

10月に突入し、今年も残りあと3か月、会社でいえば第4四半期に突入ということになります。9月はこれまで聞いたことのなかった耳慣れない「シルバーウィーク」なる言葉に戸惑った。敬老の日を含むからなのかと思ったが、それに春のゴールデンウィークなる言葉を意識して作られた造語らしい。5連休というのも初めての体験で成程、シルバーウィークではあるわいと納得したが、毎年こういううまい暦なるのか疑わしいしその時はなんというのか私にはわからない。中秋の名月の翌日に「スーパームーン」なる言葉も飛び出した。これも初めて聞く言葉のように思うけれど、ヒョットシテもう何度も聞いているのに忘れてしまって初めてだ、と喚いているのではないかと密かに恐れて、不用意には口にできない。嘆かわしいかな、老人力!例年のように、同窓会のシーズンの始まりでもある。今月は金沢に喜寿記念同窓会で出掛ける。そろそろこういう集まりも減って行きそうな気もするので出席することにした。

吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」

 横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...