コロナウィルスが南極を除く全大陸に広がった。このウィルスの特徴は初めはおずおずと人間の体に侵入し、「ちょっと風邪気味かな?」で始まる。抵抗力のある人は保菌者であり続けながらそのまま日常生活を過ごすことができる。感染症の検査にも陰性で通り抜けるらしい。いい加減に死滅するのか潜伏の期間はどのくらいなのかまだ分からない。パンデミック(爆発的な感染)のレベルは6つのフェーズに分類されているそうだが、WHOは今やその最終段階フェーズ6となったという認識に立っているのではないか?
その中での昨日の安倍首相の「全小中高校の全学3月一杯休校の要請」は度肝を抜くものだった。だが一寸おかしいのではないかという考えが直ぐに頭に浮かぶ。えっ、それが対策ですか?
もっと総合的な対策を取るべきでしょう!五月雨的に次々と策を発表しているが、単純に対応策を並べ立てているだけで実行策をほとんど伴っていない。対策の一番入り口は検査体制ではないか?隣の韓国では1日に数万件の検査を実施していると伝えられている。日本は日に1000件に満たない。この差は何なのだろう?と思っていたら、このPCR検査というのは極めて簡単なものらしい。とそこへ、2月18日のヒアリングの動画だ。https://www.youtube.com/watch?v=DIndVvfAHE8&feature=youtu.be&t=340&fbclid=IwAR2fATYTKxa7jpcQAKLvqRWa05RjzTCwJn4nq00waiaa_pjZet_fw8DNgCo
国立感染症研究所なるものが介在していることがネックだというのだ。
如何ともしがたい。中国の習近平国賓、オリンピックの成功を実現したい安倍内閣の思惑から?との憶測がますます真実味を帯びてくる。
2020年2月28日金曜日
2020年2月25日火曜日
桐野夏生:「とめどなく囁く」
新作らしく登場人物が皆、スマホを持ちLINEやメールで情報交換する状況はまさに今風だ。しかし物語そのものはこの作者のイメージの延長線上の霊や心理的な思いが交錯しながら事態が進んでいく作品だった。8年前に釣りに出かけたまま帰って来なかった夫。すでに死んでいるものと思ったが、夫に似ている人が目撃される。そして誰からかの無言電話。すでに資産家と再婚していた主人公の早樹。色々思い悩み情報に踊らされながらも核心に迫ろうとする強い心を持った女性と感じさせるミステリアス風のお話し。
2020年2月24日月曜日
町田市生涯学習センター講演会へ
コロナウィルス騒ぎで絶対、中止になると踏んでいた若宮正子氏の講演会「年齢は単なる数字にすぎない」が決行されそうで土曜日から慌てて心の準備に入っていた。というのは2時間の講演会なのだが後半に地域(町田市)で活動しているICT関連のNPOとの壇上でのトークショーに駆り出されていたからなのだ。案の定、定員150名の募集が2日で一杯になるという大好評の企画だったのだが、コロナウィルス騒動で相当のキャンセルが出ているとの事務局の話だった。中止にした時の連絡方法が大難題らしい。
若宮さんは小柄な84歳のご婦人だったが元気そのもので1時間、PPTを操りながら立ちっぱなしでわかり易く話される姿は見事だった。「ここ4年間で突然有名人になっちゃって・・・」と笑い飛ばして、「それがきっかけで自分でも成長したように思う」と実感を持って話されているのが印象的だった。購読している毎日新聞で連載されている「人生は夕方から愉しくなる」というコラム記事があるが、若宮さんも全く同じで「人生、70~80歳から楽しくなる」と言っていた。同感だ。
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講演会チラシ |
若宮さんは小柄な84歳のご婦人だったが元気そのもので1時間、PPTを操りながら立ちっぱなしでわかり易く話される姿は見事だった。「ここ4年間で突然有名人になっちゃって・・・」と笑い飛ばして、「それがきっかけで自分でも成長したように思う」と実感を持って話されているのが印象的だった。購読している毎日新聞で連載されている「人生は夕方から愉しくなる」というコラム記事があるが、若宮さんも全く同じで「人生、70~80歳から楽しくなる」と言っていた。同感だ。
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終了後に記念撮影を |
2020年2月23日日曜日
年に一度の交歓
心地よい晴れ日、親しかった友人たちとの年に一度の交歓で過ごした。
その1:大倉山記念館で友人T氏の写真展を観覧。立山の弥陀ヶ原高原での秋の夕景が見事だった。朝日新聞社賞受賞。残念ながら撮影禁止。昔、訪れた秋の雪に覆われた立山が懐かしく脳裏に思い浮かんだ。大倉山はその昔新婚時代に2年間過ごした懐かしい地。何度訪れても懐かしさが増す。今日は日曜日で大変な人出。出店も出て賑やか。ここも記録写真なし。失敗だ。
その2:T氏の写真展後、例年の通り同行の友人A氏を誘って今度は水彩画展。大倉山からカルテット展というコースはこのところルーチンになっている。
今年は会場が変わったので2度目となったが案内した。出展作が充実していて何度見ても得るところが多いと感じていた。そこで友人A氏は一目ぼれの1点を購入。今日が最終日なので少し時間潰しして購入作品を受け取るまで付き合った。時間潰しに立ち寄った喫茶店が文明堂の伊勢佐木町店、お店の奥に喫茶店、大正ロマンを思わせる佇まいが素晴らしかった。
その1:大倉山記念館で友人T氏の写真展を観覧。立山の弥陀ヶ原高原での秋の夕景が見事だった。朝日新聞社賞受賞。残念ながら撮影禁止。昔、訪れた秋の雪に覆われた立山が懐かしく脳裏に思い浮かんだ。大倉山はその昔新婚時代に2年間過ごした懐かしい地。何度訪れても懐かしさが増す。今日は日曜日で大変な人出。出店も出て賑やか。ここも記録写真なし。失敗だ。
その2:T氏の写真展後、例年の通り同行の友人A氏を誘って今度は水彩画展。大倉山からカルテット展というコースはこのところルーチンになっている。
今年は会場が変わったので2度目となったが案内した。出展作が充実していて何度見ても得るところが多いと感じていた。そこで友人A氏は一目ぼれの1点を購入。今日が最終日なので少し時間潰しして購入作品を受け取るまで付き合った。時間潰しに立ち寄った喫茶店が文明堂の伊勢佐木町店、お店の奥に喫茶店、大正ロマンを思わせる佇まいが素晴らしかった。
日和よし、旧交を温める歓談よし、その喫茶店よし、穏やかで癒しの一日となった。
2020年2月17日月曜日
伊坂幸太郎:「グラスホッパー」
2019年度下期の直木賞受賞作家の作品で、2014年に発表した作品で当時も直木賞候補作品にノミネートされたようだ。
タイトルのグラスホッパーの意味は「直翅類?(ちょくしるい)?の昆虫のこと。バッタ・イナゴ・キリギリスなど。」このタイトル名の意味は読み終わっても分からなかったので調べた。二人の殺し屋と、妻をひき逃げした犯人への復讐のために職を変え殺し屋の世界に足を踏み入れていく男を主人公とする、犯罪ミステリー。殺し屋にも手口でいくつもの専門分野があり、「押しや」もその一つ。その家族を尾行して真相を知ろうと試みる、その一家の2人の子供のうちの次男が昆虫好きでこの子の行動がキーとなって謎が解けていく。異色の犯罪小説といえるのではないだろうか?
タイトルのグラスホッパーの意味は「直翅類?(ちょくしるい)?の昆虫のこと。バッタ・イナゴ・キリギリスなど。」このタイトル名の意味は読み終わっても分からなかったので調べた。二人の殺し屋と、妻をひき逃げした犯人への復讐のために職を変え殺し屋の世界に足を踏み入れていく男を主人公とする、犯罪ミステリー。殺し屋にも手口でいくつもの専門分野があり、「押しや」もその一つ。その家族を尾行して真相を知ろうと試みる、その一家の2人の子供のうちの次男が昆虫好きでこの子の行動がキーとなって謎が解けていく。異色の犯罪小説といえるのではないだろうか?
2020年2月16日日曜日
新型肺炎騒ぎ
新型肺炎騒ぎは日を追って大きくなっている。中国では罹病者数は6.8万人を超え、死者は1625人(2月16日新華社通信)を数えている。もはや2次感染の域を超え、3次感染(不特定多数間での感染)となってしまった。こうなった原因は個人的には、病原菌が弱くて、保菌者が発病しないので活動範囲を狭めることなく活動するので、感染を止めることが難しいことにあると思う。弱いからこそ知らないうちに人から人への感染の連鎖を断つのが難しいのでしょうね。死亡率も新型ウィルスにしては低いことがそれを証明している。過去の新型ウィルスに比べるとかなり死亡率が低い。世界保健機関(WHO)によると、2月10日時点の暫定的な致死率は約2%で、2002~03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の約10%、12年に確認された中東呼吸器症候群(MERS)の約35%を下回っている。
翻って毎年自分も予防接種しているインフルエンザだが、毎年、日本におけるインフルエンザの罹病者数は1000万人近いとの報告があります。また、死亡者数は約1万人とか?これを基にすると死亡率は0.1%です。
翻って毎年自分も予防接種しているインフルエンザだが、毎年、日本におけるインフルエンザの罹病者数は1000万人近いとの報告があります。また、死亡者数は約1万人とか?これを基にすると死亡率は0.1%です。
2020年2月14日金曜日
ノムさん逝く
幾多の名セリフを残してノムさんが逝った。去年の1月に好漢、星野仙一が70歳で亡くなり寂しい思いをしたのだったが・・・。奥様の佐知代さんが亡くなって心の支えを失ったとも聞いた。先日、NHKでつい最近のインタビュー番組をやっていてその衰え振りに驚いた。
2020年2月4日火曜日
川越宗一:「天地に燦たり」
2019年度下期の芥川賞、直木賞の発表があった。直木賞は川越宗一氏の「熱源」。図書館に申し込んでも希望者が多いだろうから直ぐには順番が回ってこない。そこで同氏のこれまでの作品を調べてこの本を知った。申し込むと直ぐに手元に来た。
豊臣の末期から徳川の初期、まだ関ヶ原も始まっていないほんの10数年のことだろうか?豊臣の覇権確立前の九州での戦いから朝鮮半島への侵略戦争、その後琉球国への平定までの戦いを島津藩士、樺山久高の戦いを通して描いた作品。この時期そうした戦いがあったのだ!知らなかった日本史の一場面だろうか?その中で主人公久高は武勇に秀でていたが幼少時に学んだ儒教の教えにも深く影響を受けて。人を殺戮することを善しとせず、戦いの意味、意義を問い続け、厭世観を強め続けて生きている。最後に琉球国制圧の総大将を任されて、古からの付き合いのあった密偵真市や朝鮮国戦いで巡り合った下層階級「白丁」出身の明鍾(めいしょう)と再会する。捕虜にした明鍾は真市の手引きで逃亡し琉球で働いていた。明鍾は朝鮮で儒学を学び、それを武器にして果敢に人生を生きてきた。那覇城「守礼の門」に掛かる扁額「守礼之邦」の下で再会する。
「礼を説く大明国を目指し、礼を貴ぶ朝鮮国を攻め、礼を守る琉球国を獲る。この後倭はどこへ行くんだ?」と明鍾は尋ねる。久高は答える。「眠るさ」。「眠り続けてくれればありがたいんだが、どうかな」「俺の知ったことではない、俺や日本が戦いを忘れても、天地も人も変わらぬ。どこかで誰かの争いは絶えぬ」。明鍾は続ける。「礼を作り、人と禽獣を分かつ。俺は儒者だ。人に生を説き、人を人にする」と続ける。「やめておけ、人は禽獣だ。俺もお主らも。誰もかれも。万世変わらぬ」。それに対し「そうかもしれぬ。だが、相いれない者同士が敬しあい、共に生きるための術が、礼だ。礼さえ知れば仲睦まじい人同士になれる」。次第に久高は明鍾の言葉で人生を悟る。「俺も生きるのだな。これからもこの天地の間で」。
豊臣の末期から徳川の初期、まだ関ヶ原も始まっていないほんの10数年のことだろうか?豊臣の覇権確立前の九州での戦いから朝鮮半島への侵略戦争、その後琉球国への平定までの戦いを島津藩士、樺山久高の戦いを通して描いた作品。この時期そうした戦いがあったのだ!知らなかった日本史の一場面だろうか?その中で主人公久高は武勇に秀でていたが幼少時に学んだ儒教の教えにも深く影響を受けて。人を殺戮することを善しとせず、戦いの意味、意義を問い続け、厭世観を強め続けて生きている。最後に琉球国制圧の総大将を任されて、古からの付き合いのあった密偵真市や朝鮮国戦いで巡り合った下層階級「白丁」出身の明鍾(めいしょう)と再会する。捕虜にした明鍾は真市の手引きで逃亡し琉球で働いていた。明鍾は朝鮮で儒学を学び、それを武器にして果敢に人生を生きてきた。那覇城「守礼の門」に掛かる扁額「守礼之邦」の下で再会する。
「礼を説く大明国を目指し、礼を貴ぶ朝鮮国を攻め、礼を守る琉球国を獲る。この後倭はどこへ行くんだ?」と明鍾は尋ねる。久高は答える。「眠るさ」。「眠り続けてくれればありがたいんだが、どうかな」「俺の知ったことではない、俺や日本が戦いを忘れても、天地も人も変わらぬ。どこかで誰かの争いは絶えぬ」。明鍾は続ける。「礼を作り、人と禽獣を分かつ。俺は儒者だ。人に生を説き、人を人にする」と続ける。「やめておけ、人は禽獣だ。俺もお主らも。誰もかれも。万世変わらぬ」。それに対し「そうかもしれぬ。だが、相いれない者同士が敬しあい、共に生きるための術が、礼だ。礼さえ知れば仲睦まじい人同士になれる」。次第に久高は明鍾の言葉で人生を悟る。「俺も生きるのだな。これからもこの天地の間で」。
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横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...
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