件のパソコン、引き取って自宅でチェックに入りました。
●先ずは、ケース外観チェック、形名を記録し、やおら電源を入れる。当然のようにバッテリー切れで起動しない。電源コードをつなぎ電源を再投入すると、極めて自然に動き出して、起動モード選択画面が出てきた。これが出れば普通はかなりの確率で起動できるのではないかという楽観ムードになる。ところが、ここからが面倒、セーフモードにしても、最後に正常起動した状態で起動にしても、しばらく動作したあとはまた同じ起動モード選択画面に戻る。堂々巡り。
●原点に戻って、BIOS設定画面を立ち上げて最低限のハードの仕様を調べる。ついでに、起動媒体の優先順序をDVD第1にしておく。これは、DVD起動のLINUXを起動してみてハードディスクの中を探査してみようと言いう下準備でもある。これでMyDocuments内のデータを救出するという最低限の操作はできるからです。
●LINUXのDVDを入れて置いて、いったん電源を切り再投入する。ここからはLINUXが起動される。
●LINUXが起動し終わってこれでスタート画面が立ち上がるという段階でパソコンがハタと止まってしまった。後は何をやっても動かない。Oh My God !
●残る手段は?日付、時計は正常なので内部ボタン電池は大丈夫。起動ディスクは無い。今更FDDドライブなどないし、あんなかったるいことはやっていられない。
●OSのインストールディスクを入れてシステムの修復をやる。などが残っているがここで重要な失敗に気が付いた。手持ちのWindowsXP用のDVDは全部処分してしまって手元には残していなかったのだ。医者としては旧式の医療器具でも残しておかなくてはダメではないか!
●急遽、ネットで調べて置いた型式のパソコンの取扱説明などのドキュメント類をDLして読んでみた。OSやユーティリティはHDDに入れてある。その起動方法も判った。ディスクのパーテションも判った。
●問題は、データ類がCドライブにあるのか、Dドライブにあるのか?もしDドライブに入れててくれれば、CドライブにOSを再インストールしてもデータ類は失わなくて済む。これは賭けかもしれないが、インストールの前に修復などの手段もある。
●インストール前にはシステム検査も行われるので何らかの情報が得られる、ということで工場出荷時に戻す、再インストールのモードを選んでみた。
●すると、C領域にOSを格納できるかどうかのメモリーテストが始まり、意外な結果が出てきた。Cドライブの×××から××××までがアクセス不能だという結果、HDDの特定領域が破損しているということが判ったのです。
結論は、HDDの一部破損による起動不能ということだったのです。この後はどうするか所有者の判断によります。① どうしてもHDDに残ったデータを一部でもいいから救出したいのであれば、それ専門のプロの業者に依頼する。②諦めて、パソコン破棄に向かう。③生き残っているC 領域にOSを再インストールしてデータがD領域に格納されているという可能性に賭ける。この3つの道しかないでしょう。結果は③を選びました。そして案の定、データ類の救出はなりませんでした。データ類はすべてC領域にあったのです。
それにしても、WindowsXPのDVDをすべて破棄したのはいかにも早とちりとしか言いようがありません。しかしもう捨てたものは仕方がありません。反省。