2021年1月15日金曜日

ブレイディみかこ:「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」

一時、評判になっていた本だったがブームだっただけなのか、コロナ騒動に打ち負けたのか、すっかりご無沙汰になってしまったタイトルだ。

凄くできた息子とのササイナやり取り、学校での授業や交友関係の出来事を取り上げて現代イギリスの抱えている社会的な課題や問題点を差し出してくれる。どこかで読んだ本と似た切り口のように思うがその本の具体名が出てこない。時代は2014~2018年ごろ、ロンドンから少し離れたブライトンという町。家族が日本人(妻)とアイルランド人(夫)とその間のにできた息子。文字通り多様性に満ちた家族。中学時代の性教育でIVFとか道徳?の時間にFGM、LGBTQとか(自分にとっては初めて聞く言葉ばかり)が中学生の息子との会話を通して解説されていてイギリスの教育のリアルな深さに感心してしまった。

この本のタイトルは息子のノートに書き散らされていた落書きから採ったようだ。本書の最終章では息子も成長してきて「ぼくはイエローでホワイトでちょっとグリーン」な気分と表現し、この最後の色はこれからも変わっていくのだろうと締めくくっていた。

2021年1月14日木曜日

ダイアモンド富士(1月10日)

 数日前から住まいのテレビ受信環境が共同アンテナからケーブルテレビに替り切替工事が続き落ち着かない。共同アンテナは老朽化が進み、今は使えるが今後のメンテナンスはしないとのこと、4Kテレビも見られないし(尤も4Kテレビに切り替える計画は目下はないが去年のようにいつ壊れるか分からない、このテレビも2008年ころだったか)配線工事をしてもらった。

落ち着かない中で、先日テニスクラブの友から聞かれた「ダイアモンド富士を八王子の集いの森公園でいつ見られるのでしょう?」との問いにカシミール3Dのソフトを立ち上げた。何年振りのことだろう。当然バージョンアップから始めて「さて、ダイアモンド富士の日にちをどうやって探したんだか?」当然思い出せない。業者さんから時々、質問があるので中断しながら必死にアレコレやっていると段々分かってきた。集いの森にビューポイントを設定してみると何と、今日がダイアモンド富士の日ではないか!立ち位置によっては1日程度はずれても大丈夫だが。

早速、その情報を伝えた。となれば自分も1枚ぐらいは取って置こうかと自分は八王子のRooms屋上に向かった。ここは屋上駐車場で180度丹沢から奥多摩、秩父までの大パノラマが望める秘蔵のビューポイントだ。何よりもこの厳寒の中、車の中で時間調整ができるのが嬉しい。16時ちょっと前に到着すると2,3人カメラを持った人がやはりいる。フィルターを持ってくるのを忘れていた。久し振りで忘れていた。上手く撮れないかもしれない。

やはり山頂に隠れる前は眩しくてとても撮れない。ようやく撮れた写真。


友人は上手く見られたか、撮れたか?と電話してみると何だか分からないことを言っている。まぁ、見られたらしいと分かって一安心。

ところが今日ブログを見るとどうやら撮影は成功しなかったらしい。ほんの2~3分のドラマなのだから・・・。



2021年1月9日土曜日

ZOOMによるリモート講習会(1月8日)

 NHKカルチャーセンター主催の水彩画講座(2時間*3回)の第一回を受講しました。これまで無料のZOOMアプリを使って家族やNPOのリモート会議を何回か体験してきました。また、NPOで開催しているシルバーの人たちに向けてZOOM会議の受講の仕方、主催の仕方などの講義をしてきましたが、今回有料のZOOM講座を受講してみての感想を記録しておきたい。ZOOMproは時間制限や人数制限もなく流石に色々配慮されているようだ。
(1)受講者の顔は完全にシャットアウトされていて、画面は100%会議の教材などを表示していて理解しやすい。講師の顔は最初と最後のチャットへの回答の時だけ出ていた。講義中は一切講師の顔を出なかった。
(2)カメラも2台以上設定されているようで水彩画をデモンストレーションする際は真上からのカメラで描いていく様を見やすくしてくれていた。
(3)参加者のオーディオも初めからシャットアウトされており質疑はすべてチャットでのやり取りになっていた。そのチャットもチャットで入れた質問は他の参加者には見えず、チャットの回答も他の人には閲覧不可に設定されていた。この評価は良し悪しのような気もした。
(4)講義の録音録画は禁止されていてそれに代わるものとして見逃し配信が用意されていた。1週間の間は何度でも閲覧できるようだ。このストリーミングは来週からの配信なのでまだその体験はできていない。
(5)講義の途中で節目の画面をスクリーンショットで撮ってみたが、撮影はできないようでフォルダーには保存されていなかった。これは再度試してみたい。

NPOでの今後のリモート会議の可能性については無料版でも上記のようなことができるものなのか検証が必要だと感じた。水彩画の技法を学べた上に実際にリモート講座を実施しようとする場合に考慮しなくてはならないことを気付かせてくれる有益な体験だった。

笠井一男の水彩技法デモンストレーション講座




2021年1月1日金曜日

ゆく年くる年

 2020年12月30日はこの年最後の満月が日没間もなく東の空に昇ってきた。この12月の満月のことをCold moonというらしい。本ブログで何度か取り上げたアメリカのネイティブインディアンの月の呼び方だ。もう一度おさらいしておくと

1月: Wolf Moon/Old Moon(狼が空腹で遠吠えをする頃)
2月: Snow Moon/Hunger Moon(狩猟が困難になる頃)
3月: Worm Moon/Sap Moon(土から虫が顔を出す頃/メープル樹液が出る頃)
4月: Pink Moon(フロックス/Phlox というピンクの花が咲く頃)
5月: Flower Moon(花が咲く頃)
6月: Strawberry Moon(イチゴが熟す頃)
7月: Buck Moon(雄ジカの新しい枝角が出てくる頃)
8月: Sturgeon Moon(チョウザメが成熟し、漁を始める頃)
9月: Corn Moon(とうもろこしを採取する頃)
10月: Harvest Moon(収穫の頃)/Hunter’s Moon(狩猟を始める頃)
11月: Beaver Moon(毛皮にするビーバーを捕獲するための罠を仕掛ける頃)
12月: Cold Moon(冬の寒さが強まり、夜が長くなる頃)

Cold Moonが12月30日だったのだ。


そして、今朝は早起きして元旦の日の出を撮影した。早起きといっても日の出は6:45だったから全然早起きとは言えない。通常の日なら寒いので床から出たくないだけの時刻だ。東よりずいぶん南寄りから日が昇る。


撮影を終えてテレビをつけると本栖湖あたりからのダイヤモンド富士を実況中継していた。その後にビデオを流しておみくじを引くところでパチリ。タイミングで吉、中吉、大吉の3択でどれかが写るのだが、最初はご覧の通り吉、2度目は中吉、3度目でようやく大吉だった。


「今年こそ、新コロナ退散」という情けない願い事だが叶いますように!これがないと何事も始まらない。

2020年12月27日日曜日

村上春樹:「猫を棄てる」父親について語るとき

 珍しく村上春樹が口述するような形で彼が理解している実像としての父について、思い出を小さな本にした。タイトルは小学低学年の時、父と共に行った行動から採ったようで、その印象が強烈に残っているのだそうだ。村上家にはいつも猫がいたようだ。小さな猫のエピソードで締めくくられていた。人には必ず歴史がある。ほとんど残されることのない歴史だ。その累々たる形としては残されない積み重ねがその国の人々の内面の風景を形作っているのだろう。それが国民性というものと繋がっているのかもしれない。

2020年12月26日土曜日

早見和真:「ザ・ロイヤルファミリー」

 日本ではロイヤルファミリーといえば皇族関係に当たるのだろうか?

明日は競馬の有馬記念、年末を彩る競馬ファンにとっては欠かせない一年の締めくくりのレースだ。この本を読み終えたのは12月23日、奇しくもそんなタイミングだった。相変わらず図書館のお世話になっているのでこのタイミングは天の配剤以外にない。

馬主に使える秘書を主人公にした物語で、将に今時こんな人がいるのだろうかと首をかしげざるをえない設定だった。ノーベル賞作家、カズオ・イシグロの「日の名残り」の執事スティーブンスと対比してしまうのは酷なことでしょうね。イギリスの貴族に仕える執事と何らかの切っ掛けで馬主になった日本の人たちの一人に仕える執事との間には大きな隔たりがある。人間の品格とは何かを追い続けもう一方で女中頭のミス・ケントンとの確執、愛を描いた作品に比べ、本作品の主人公栗栖(クリス)にも大学の同級生だった加奈子が出てくる。彼女の実家が小さな牧場主で実直な父親が誠実に競走馬を育成し市場に出している。彼女と共に夢を追いかける姿がもう少し鮮明に出てくると・・なんて思ったりして。日本の競馬界の実情を描いていて興味深いところはあるのだが、大化けする要素を多く持ったストーリーのように思ったので惜しい感じが強かった。山本周五郎賞受賞作品。

2020年12月20日日曜日

木星と土星の大接近

 先週17日から毎夕、西の夜空を睨んでいます。木星と土星が397年ぶりに大接近するのだそうです。三日月と一緒に写真に捉えられるのが17日と読み知っていたのですが、忘れていたり雲が掛かったりで結局しっかり確認できたのは昨日(12月19日)でした。肉眼でも2つの星が上下に並んでいるのが確認でき、スマホでも撮影できました。その前日は月だけしか確認できず月明かりで見えなくなったのかと思ったのですが、18時頃だったので既に山陰に隠れてしまっていた為と分かりました。いよいよ明日(12月21日)に木星と土星が最大接近します。視野角でいうと0.1度まで近づくのだそうでそうなると2つの星の分別は難しいのではないでしょうか?月を撮影できる2000mmレンズのカメラで木星を捉えようとしましたがどうしてもピントが合わず残念な結果でした。まだしばらく再チャレンジできそうなので三脚を立てて挑戦してみたいものです。

この大接近は397年ぶりの1623年7月17日以来とのことで何と、あのガリレオガリレイ(1564~1642)が59歳ごろに目撃したかもしれない、それ以来の天体ショーなのだそうです。壮大なドラマですね。


次に見られるのは60年後のことらしいです。

吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」

 横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...