2011年5月26日木曜日

ローパスフィルターの清掃

デジカメに親しんでもう、4年以上たっているのに、自分で撮像素子(CCD)の清掃をしたことがなかった。気になると、メーカに持ち込んで清掃してもらっていた。しかし、レンズ交換をするたびに素子の部分を大気にさらしてしまう構造では本質的にゴミを拾わない方が不思議だと思う。一度、撮影にでて、レンズ交換作業を屋外でやれば大概ゴミを内部に取り込んでしまうわけだから自分でこまめに清掃できるに越したことはない、とようやくレッスンを受ける気になったのでした。今日がその日。カメラを持って新宿のメーカセミナー室に出向きました。

それにしてもどうして、「ローパスフィルターの清掃」という講座名になっているのでしょうね。先生にお聞きしました。CCD素子の前面にフィルターをつけてあって、撮像素子が直接人の手に触れるように露出しているわけではなくて、フレア効果や縞模様が出るのを減らしたり防止したりする目的で、撮像素子の前面に貼り付けてあるのだそうです。クリーニングのために一眼レフカメラのミラーを連続的に上げておく必要性があることはわかっていましたがそれはどういう設定にした時になるのか情けないことに今日まで知りませんでした。 たまには他人に習ってみるものですね。

2011年5月24日火曜日

震災に見る日本の技術感:「最悪の想定」は背徳的?

「フランス企業は真っ先に日本から逃げた」と話題になったことから説き起こし、危機への対応が欧米企業の意思決定が日本企業より早かった事実の裏側を説明していて面白かった(だけではすまされないのですが)ので抄録しておきます。(5月9日日経新聞から)

ルイ・ヴィトンやカルティエなどの高級ブランド店は震災直後にいっせいに休業した。フォール駐日大使の解説では、「あわてて会議を開いて決めたわけではない。手順は前から定められていて、それを忠実に実行しただけだ」
制御不能になった原子炉への対応で東電の右往左往がつづく。「最悪の事態」を想定せず、ことが起こってから考えるから時間が掛かり、失敗もする。例えば、福島第1原発では津波の高さを最大5.7mと想定していたという。現実には14m以上に襲われ、冷却装置が動かなくなった。なぜ、東電は設計時5.7mで線を引いたのか。技術陣が「たとえ5mの津波が来ても大丈夫です」と説明したときに、「10mならどうする?」と専門家でなくとも客観的な立場から問い返すのが経営トップの役目のはず。経済産業省幹部は「当事者が最悪の事態を想定すること自体が背徳的。そんなことを考えているのかと逆に糾弾されてしまう」と。トヨタのリコール、ソニーの情報漏えいでも技術への過信がなかったか。

フォール大使によると、仏原子力庁と政府傘下のアレバ社とは全仏各地の原発について、炉心溶融やテロ攻撃、核攻撃、放射性物質の大量放出など考えられる限りの「最悪事態」を想定し、2005年から模擬実験を繰り返してきた。農業などへの予測も品目ごとの安全基準。1日、1週間、1ヶ月、1年など時間軸に沿った対応策。出荷停止や廃棄、農家への補償など原発からの距離に応じた行動計画があらかじめ練られているという。放射線汚染の可能性がある日本の農産物や製品の輸入について、検査方法や基準をいち早く打ち出したのはアメリカだった。911事件以来、テロに備えた対応策を作ってあったからだ。
マニュアルがあれば後は実行するのみ。日本に対する支援でも米仏の対応が早かったのは意思決定の速さというより視野に入れている危機の範囲の広さにある。

仏政府の原発機器の対応マニュアルや米国の輸入品の検査基準も事前には公開されていない。だが起きてはならない「最悪の事態」を悪魔の心で計算していた。日本が西欧から学び損ねた技術文明の1つの側面がここにある。

2011年5月21日土曜日

パソコン:時計が・・・

友人Nさんから・・・最近、パソコンの時計が前回使用した時のままで、リアルタイムに変わらない。メーカに電話すると、「内部電池が消耗しているためと考えられるが利用者では交換は難しいのでメーカに送り返してほしい。」といわれた。「本当に難しいのかな?「修理費も2万円以上のことをいわれた。」との相談とも苦情ともボヤキともつかない話を聞きました。原因の特定は間違いないと思われますが、メーカサイドの対応がオカシイ、と思いました。早速、ウェブサイトで型名から取扱説明書を見ようとしましたが、情報が公開されていないのです。内部を開いてメモリを増設したり、ハードディスクを交換したりといった作業をユーザにさせることを最初から考えていないようなのです。これまで内部電池の交換は何回かやった経験もあり、そのための取扱説明書もダウンロードできるというのが私の常識でしたので、そのようにもう1回掛け合って取扱説明書をもらってはどうかとアドバイスしました。結果は最初の対応と同じで正常な復帰を保証できないという理由で拒否されたということでした。

それではということで、一緒にパソコンの筐体を開いて、内部を見て、電池の在り処と電池の型式を調べて自分たちで交換してみましょう、ということにしました。過日、ご自宅を訪問し、作業に取り掛かりました。そのパソコンはなるほど、ディスプレイと本体が一体化されていて、ノートパソコンほどではないのですがデスクトップ型としては少し込み入ったっ実装になっていることは確かでした。筐体を開いて、マザーボードを仔細に観察しますと、直ぐにボタン電池は見つかりました。よく使われているボタン電池でした。近所の量販店で200円弱。購入してきてものの5分で交換を終了し、内部の清掃も行って電源を入れて、時計をインターネットで調整してもらうモードにすると直ぐに現在時刻が表示され、問題は解決してしまいました。こんな作業をメーカに持ち込まれては堪らないはずです。ノートパソコンでもボタン電池の交換位はユーザができるように分解の仕方を説明した取扱説明書はダウンロードできるのです。この国産某F社はユーザを馬鹿にしています。製造業でリーダシップを取ろうという意気込みを持つ会社なら、この程度のことはできるユーザにはやってもらい、もっと高度な知識を有するところで本当の勝負をしてもらいたいものだとつくづく思いました。

2011年5月16日月曜日

立松和平:「人生の一番美しい場所で」

アルツハイマー症に罹った妻を支え、絶頂期のサラリーマン人生を投げ捨てた上司の心境を部下(主人公)が同年になって改めて見直し、現実を見つめ直していくお話。その切っ掛けは、妻との生活を大切にしていこうと上司と同じ年齢に達して早期退職し、さあこれからという時に、その最愛の妻を突然の病で失う。その喪失感から。どっちを主題にしているのか判然とはしませんでしたが、前向きに人生を捉え生きていこうとしている姿勢だけはわかりました。

2011年5月12日木曜日

備忘録:isoイメージのブートCD作り

パソコンを最新型に置き換えようと計画している。OSはwindows7ulitimateを購入してあるのでこれを使おうと決めている。これは、業務用にmicrosoft社からtechnetでofficeソフトなどと一緒に購入したものです。DVD化して最初にインストールさせるのに必要なものです。

久し振りの作業ですのでやり方をすっかり忘れてしまっていて、ずいぶん手間取りました。いくつか試しましたが、最も易しかったのがフリーソフトとは皮肉なことですね。ソフト名は「CDBurnerXP」ver4.3.8でした。
作成手順
(1) 起動すると、すぐ作業を選択する窓が開く。
・データディスク、・オーディオディスク、・isoイメージの書き込み、・ディスクのコピー、・ディスクの消去、と5つの選択肢から3つ目のisoイメージ・・・を選ぶ
(2)isoイメージ書き込み窓が開く。ここで、isoイメージファイルの格納場所をブラウズして指定し、ファイナライズ、べりファイなどを指定して
(3)最後に[ディスクに書き込み]をクリックすれば、それで作業はおしまい。じっくり書き込みが終わるのを待ちます。

有料ソフトでは、手持ちのB'sRecorder Gold8でも試してみました。
(1)ソフトを起動し、作成したいCD/DVDの種類を「データCD/DVD」と選び、上段のブラウザ機能を使って、書き込みたいisoファイルを選択し、右クリック。[トラックとして登録]を選択する。
(2)すると、下段の作業欄に予約される。上段左側のタスクボタン[書込み]をクリックすれば自動的に作業が開始される。焼きあがるまで待つだけ。
作業終了後の媒体の中身をチェックしてみると、どちらの場合も下図のようにオートラン機能つきで複数のファイル/フォルダができている。こうなっていれば成功である。

<img src="http://www.kisas.co.jp/images_wp/20110512.jpg" />

2011年5月11日水曜日

福島原発事故(8):メルトダウンの真実

1~3号炉のどれについても同じことが言えますが、日々注水している水量と圧力容器に溜まっていく水量の差は漏れ出て原子炉建屋やタービン室に溜まっていきます。地下にも漏れていきます。若干の蒸発量は大気中に拡散していきますがたいした量ではないでしょうね。といってもそれが今各地の大気汚染をもたらしている訳ですからそれなりの量ではあるのでしょうね。しかし、大部分は漏れているのですから、地下から海へと垂れ流しになっているのは自明のことです。その漏れ出ている量が多ければ、圧力容器内に溜まっている水量は少なく、燃料棒は露出して、高熱となり、メルトダウンしていきます。今日そのことを東電がはじめて公式に認めました。でも、皆そんなことは90%以上判っていました。東電も保安院も言わないので、ひょっとしたらメルトダウンまでは行っていないのかも知れないと淡い期待を抱いていました。自分も含めて冷静に「やっぱり、ダメだったんだ」、で、どうなるの?という程度にしかショックを受けませんでした。これが、政府などを含め、「本当のことを言ったらパニックを起こす」と判断した所以のことなのでしょう。一事が万事、このスタイルで進めるのでしょう。しかし、3基の原子炉から漏れ出る放射線量はチェルノブイリに匹敵する量になり、或いはそれを超えるかもしれないという正に「レベル7」の規模の事故だったということが事実として示されることでしょう。大規模な爆発で数百キロも飛散させなかっただけのこと。でも、風向き次第で東西南北に撒き散らしています。神奈川や東京でもかなりの放射線量を検出しているという事実が示している通りです。

2011年5月7日土曜日

「もしドラ」後半

今日は雨。色々な雑用はあるものですね。今年は5月から町内会の班長さんが順番で廻ってきましたので益々、色々やることが増えました。中でも月に1回の防犯パトロール担当になったのが大きいみたいです。精神的な拘束力がありますね。それやこれやをやり終えて、先週5日間放映された「もしドラ」後半を続けてみました。最後はやはりなかせるシーンがアニメにぴったりでした。高幡不動と思しきお寺と5重の塔が描かれていたり、多摩川を渡る京王線らしい風景も身近さを感じさせるものでした。前半は小説の方がドラッカーの「マネジメント」を少しでも理解するには良いと感じましたが、後半はアニメの方が良かったような気がしました。ストーリーが見ていますからね。

2011年5月4日水曜日

最近読んだ本

城山三郎:「押すか、もう君はいないのか」・・・これはフィクションではなく、奥さんをなくした老境の人の話。

川上弘美:「真鶴」・・・子供を得て間もないカップルの男が突然失踪して早7年、原因もわからず、生死も判らない。宙ぶらりんのままでの喪失感。

2冊に共通するものは、「失ったもの(人)の大きさ」に戸惑い、そこを乗り越えようと努力している人の姿を描いている点。今夏の大震災のような天変地異ではなく、しかしごく普通にも人は死んで行く。残された人に漂う喪失感をどう乗り越えていくのか?年齢によって違うでしょう。また、男性と女性とでも違うでしょう。この組み合わせだけでも4通りの喪失感があるわけですね。

偶然図書館で手にした本特に内容も吟味せず選んだ本がこんな共通点を持つものだとは読むまで知りませんでした。そしてその間に東日本大震災が起こり、2万数千人の死者・幾重不明者を出しました。このタイミングの一致には偶然とはいえ、不可思議を感じました。

2011年5月2日月曜日

NHK:「もしドラ」前半が終了

前に読書報告した「もしも、女子高校生がドラッカーを読んだら」がアニメになって放映を開始した。もっと前に放映されるはずだったのでしたが、311の東日本大震災の発生で番組変更になり、それがようやく先週5日間で前半を終了しました。アニメらしくわかり易いのですが、ピーター・ドラッカーの経営哲学を理解するには本だとできる「読み返し」がテレビではできないのが難点になっていないでしょうか?理解度が大幅に薄まるような気がします。でも今日からまた広範が始まります。ビデオにとっておいてまとめてみる予定です。

吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」

 横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...