2011年4月28日木曜日

天気予報も怖くなりました

とうとう天気予報に「放射線情報」が登場するようになりましたね。
「洗濯指数」、「花粉情報」などは可愛いいものですね。古くからの「台風情報」の延長線上で「土砂災害警戒情報」や「洪水警報」などは理解できるところですが、それに最近は「竜巻注意情報」が加わりました。そして恐い音色と共に震度4以上の地震発生を予告する「地震速報」がレパートリーに加わってきました。
流石に地震国日本の気象庁ですね。他の地震国といえどもここまでのシステムを完備している国は世界でわが国だけではないかと思っていました。誇るべき技術の一つでしょうね。最近は設置してある地震計が東日本大震災で打撃を受けて的中精度が落ちていますが、概ねうまく機能しているように思います。音に対する苦情が聞かれますがあれも、先の大震災の恐怖を思い出させる故でしょうね。あれほどのダメージを受けたので一旦音色は変えたほうが良いのかもしれません。

それにしても、「放射線情報」は恐怖ですね。目に見えないウィルスのようにわれわれの体を蝕んでいく悪魔の影を感じますね。SFの世界で扱われてきた架空の世界の恐怖が現実の世界に忍び寄っているような感覚を覚えてしまうのは私だけではないのではないでしょうか?

2011年4月23日土曜日

国産のロボット

影が薄いですね。今回の原発事故でも存在感ゼロでしたね。国際的な巨大地震やわが国の地すべりや火災時に人の手ではどうしようもない事態に対し、ロボットの力で何とかならないのかという思いがありながら、本気の開発や導入がこの国ではまったく行われていなかった。どうしてなのでしょうね。

ハイテクといわれる技術や新素材がゴルフクラブやスポーツウエアにはどんどん使われていくのに、科学技術の分野での導入はいつも後回しという風潮がありましたね。日本は軍需ではなく民需。売れるか売れないか、儲かるか儲からないかという尺度しか使われなくなって久しいのでしょうね。

無人偵察機、無人攻撃機、無人戦車などの兵器開発。USAの産軍複合体の底力だけとはいいたくないですね。 危険回避、本当の意味での人命尊重を考えれば、ロボットの活用場面はいくらもあったはずですが、メーカもユーザもそこは素通りしてきた報いを今受けているのですね。

残念の一語に尽きます。

2011年4月22日金曜日

USAの底力

「友達作戦」に助けられることの大きさに改めて感慨を覚えませんか?この感慨は極めて情緒的で説得性に欠けるとは重々承知ですので、あまり正当性を主張できませんが、思い当たることはあると思います。
1つには持てる底力の大きさです。それは物量面だけではなく、実行力というか実行に移すだけの情報収集力とその分析力に裏付けられた行動力にです。福島原発事故への対処はこれはもう「戦争」と変わりませんでしたね。いくさの仕方が理にかなっているように思えました。「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」ですよね。東電や政府の事故対応力には大変な心もとなさを感じます。前にも書きましたが、例えば必死で原発内で働いている現場の技術者や作業の方々は正に戦争で言えば「兵隊さん」です。この人たちを粗末に扱って省みない態度。これ一つ取って見ても、本当に戦に勝つための手を尽くしているとはとてもいえませんね。兵を半ば使い捨てるような態度。何とか英雄が出てきて身を犠牲にしてでも救ってくれといった態度。こんな体質では何事にも大きな成果を期待することは無理なのではないでしょうか?あらゆる事態に対して「英雄」や「カリスマさん」は要らないのです。当たり前のように手順を踏んで淡々と事故を沈静化させれば良いのです。野球でいえば、トリッキーなファインプレーではなく、体の真正面まで走って処理するのが基本でしょう。

ここまで書いてきて、そういえば前に評判の良かったテレビ番組「プロジェクトX」のことを思い出しましたが、あそこでも劣悪な開発環境の中で、いかに創意工夫したか、は十分語られていましたが、その中でも個人やチームの努力に依存するばかりで、組織として本当に機能して新製品が開発されていったケースはあまり紹介されなかったような気がしました。日本人というのは研究や開発といった前例のないこと、未知なることへの取り組みは本当に不得意な民族のような気がします。日本人は個人プレーより組織プレーに長けているというのもどうもウソのような気がします。

2011年4月21日木曜日

「強小」ということ

ガイナーレ鳥取。今年サッカーJ2に新登場した鳥取県をホームにする小さなチームの名前です。「強小」は社長の塚野真樹さんが掲げるチ-ムのスローガンだそうです。この意味は、「小さくても強い」ということだそうです。「強大」(大きくて強い」でもなく、「弱小」(小さくて弱い)でもない。このコンセプトは素晴らしい。日本という国そのものがこれまで評価されてきたこともそうだったし、サッカーで世界に羽ばたこうとした時、どういうチームにして世界に出て行くのかが話題になったことがありましたがこれで良いのではないでしょうか?体もそう大きくないし、俊敏に動き、頭脳的に、賢く戦う。311以後のパラダイムシフトと共に、改めて日本という国の立ち位置を考える時にも通用しそうな気がしますね。東北の1つ1つの被災地もその土地、土地を考えると驚くほど小さい。しかし、それぞれが固有の特徴を掲げて「強小」な故郷を再構築していければ良いのではないでしょうか?数十年かけて・・・。

2011年4月20日水曜日

南浅川橋のサクラ

<img alt="南浅川橋のサクラ" title="南浅川橋のサクラ" src="http://www.kisas.co.jp/images_wp/20110411_099.jpg" />

2011年4月13日水曜日

今年のさくら

今日は八王子の色んなサクラを見てきました。<img align="left" alt="サクラ" title="サクラ" src="http://www.kisas.co.jp/images_wp/20110413_031.jpg" />八王子大学セミナーハウスのサクラです。

2011年4月11日月曜日

1 month after 311

朝の青空が嘘のように14時43分ごろ雨が降り始め、それはやがて雷鳴を伴い激しさを増した。黙とう・・・・。

そして夕方からは凄い余震が今も続いている。M9.1の余波とはかくも激しいものなのでしょうか?エネルギーの大きさを比べれば1000分の1程度なのでしょうから、まさしく余震といってよいのでしょう。それでも福島原発では回復した外部電源が遮断した。バックアップのディーゼル発電機や消防車による冷却水放水は津波警報発令に伴い作業員が避難したため使えなかったというのです。説明は単純すぎて理解に困るはずもないのですが、この事態の中でのバックアップ体制としてはやはり情けないなぁ・・・というしか感想が出てきません。現場での過酷な鎮静化作業には本当に敬服以外ことばはありません。日本人の1人としていくら感謝してもしきれるものではありません。本当にすまないことだと思います。東北3県の被災地の復興の進め方にはこれからの困難さが本当に見えてくるのではないかと思います。深刻ですね。

2011年4月10日日曜日

311がもたらすもの(観光)

これは割と簡単なことでしょうね。
風評被害で今日本に住んでいる外国人の数は激減してるそうです。増して観光客はまったく寄り付かないでしょう。数年はだめかもしれませんね。が、長期的にはそんなに心配はいらないと思います。但し、それには条件があります。それは目に見える形で新しいビジョンに基づいた都市や町が建設され、住民が明るく健康的な暮らしをしていることが大前提です。外国からは日本の復興の姿に殊の外関心を寄せるであろうこと容易に想像できます。再生日本の姿は最大の観光資源となることでしょう。最も楽天的に、すべてがうまく運んでいった将来の姿を想像しています。本当にこうなりたいですね。

2011年4月9日土曜日

ホセ・カレイラス

今日は録り貯めてあった番組をチェックしようと録画済の番組一覧を眺め、新番組「谷村新司のショータイム」を選びました。大正解!

カレイラスの幼少期の映像や歌声など貴重な映像もそれなりに貴重なものでしょうけれど、それよりも何よりもカレイラスの質問に対する真面目な対応振りが素晴らしかった。谷村新司の質問のたびに見せるこびるような作り笑顔(のように見える)がとても気になるので画面はなるべく見たくないのですが、それに答えるカレイラスの英語がヒアリング能力不足でどうしても画面の字幕を見てしまうのです。ヒアリング力がもう少しあればと歯がゆい思いです。彼は白血病を患い、骨髄移植で生還した類稀な幸運とつらい治療を耐え抜く忍耐強さと体力に恵まれた方です。そして、心掛けていることは、「何事も一生懸命やる」ということだといっていました。しかし、「頑張りはしない」とも。歌うことを天職と信じ、努力すれば必ず報われる、と信じているとも言っていました。質問に、1問1問、しっかり考えてから答えるまじめな態度はとても好感を抱かせるものでした。

2011年4月8日金曜日

311がもたらすもの(新しい政治スタイル)

戦後66年。日本の経済成長と停滞、それでも世界経済のお荷物から世界第2位のGNP(GDP)の牽引車役にまで成長しました(中国が台頭してきて第3位になりましたが)。人口の爆発から高齢化社会と少子化という世界的にも稀な急転回を迎えている日本。儒教的大家族的な村社会から都市の孤立的、核家族社会まで入り混じった日本社会の価値観や生活スタイルは多様性に満ち満ちています。本当に日本社会は大きな変遷を辿ってきました。

変わっていないのは政治スタイルだけではないでしょうか?利益誘導形の政策の数々。2年前、自民党政権に「No!」を突きつけた国民のジャッジは間違ってはいなかったと思います。自民党のやることには将来への展望は見えませんでした。「失われた20年を作り出した政権に次の1手を期待する方が無理でしょう。それでも現状維持、政権のたらい回ししかできませんでした。

、健全な政治スタイルが確立し、確かなリーダを擁して将来像を論争していく政治。選挙で敗れた政党はしっかりと政権政党の政治を見守り、次の選挙までに日本をより良い道に導くようなビジョンと政策を打ち立てて国民に選択を促す、そんな政治スタイルを期待していたと思います。国民の判断力は成長していたのです。ところが、バトンを受け継いだ民主党のリーダの考え方やあれほどまでに甘ったれたものであり、行動があれほど幼稚であり拙劣であるとはだれも思ってもいませんでしたでしょう。自分でも反省しなくてはなりません。あまりにお粗末なリーダ達に本当にあきれてしまいましたけれど・・・。次の政治を誰に託すればよいのでしょうか?リーダの考え方をよくよく見極められるだけの情報を発信してもらわないといけませんね。マスコミの責任が重大です。本当の姿を国民の前に抉り出して見せる真面目な番組作りや本質を語らせるジャーナリストの出現がほしいです。でないとまたまた情けないリーダを選んでしまいそうです。

今回の大震災で、海外から賞賛を浴びたのは、大災害にあった国民一人ひとりの「冷静さ」であり、「忍耐強さ」であり、略奪も犯罪もない(無法地帯化しない)「温和な国民性」でした。江戸時代以来の国民の教養のレベルの高さでした。立ち直るための基本的な人材や組織は健在なのです。あとは今後の日本の行く末を決めるのはビジョンを掲げ、国民を引っ張っていくリーダーシップだけではないでしょうか?

2011年4月7日木曜日

311がもたらすもの(食糧問題)

特に日本では目先の安心安全な食糧供給が大問題です。

福島原発事故による放射能汚染問題は住むべき国土とその大地からの実りに期待できない地域を生み出しました。(事実上の国土の消失を招きました)米や露地栽培の野菜を中心とした農業、近海漁業が致命的なダメージを与えることが必至の状況となりました。

失われた地域に取って代わる新たな食料供給源(農家と農地)が必要です。大規模農業の推進や新農地開拓などの新たな施策が必要です。福島県民の大規模な移住計画も必要になるでしょうね。

それでも足りなければ、いや仮に足りたとしても、より安全・安心で高収穫量を確保できる大規模な食料製造プラント(ビル内での米、野菜栽培や魚介類の養殖)から採算ベースに乗った十分な食料を供給できる環境の出現が望まれるのではないでしょうか?ここでも規模と技術の開発が急務になりますね。

2011年4月6日水曜日

311がもたらすもの(電力問題)

少なくとも日本のような地震大国での原発建設は不可能になるでしょうねl。再生可能なエネルギーは「言うは易し。行うは難し。」ですね。発電容量も小さい上に発電量も不安定です。こうなると、いよいよ<a target="_blank" href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%87%83%E6%96%99%E9%9B%BB%E6%B1%A0">燃料電池</a>の出番ということになりますね。燃料電池はその名前から受ける印象とは異なり、発電能力を持っています。水素と酸素を連続して生成しながらそれらが合成して水を作るときにできる電力を利用する発電装置です。これは装置を大型化すれば事業用電力源として利用可能です。高コストを如何に克服するか、技術開発競争が始まります。急がねばなりません。

他方、自動車のハイブリッド化が進みますから、各家庭には余剰電力を蓄える仕掛けが備わっていくので、この両者をうまく組み合わせて給電システムのローカル化を進め、それらが送電ネットワークで結ばれる<a target="_blank" href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89">スマートグリッド </a>化による新しい給電システムを構築していくことが求められるのではないでしょうか?

また、各種の製造プラントから出てくる副生成物から水素や酸素を回収して燃料電池に回生させる循環型のシステムができれば最高です。生成される水まで再利用可能です。
ここでのキーワードは、脱化石燃料、ローカル(スポット)化、スマート化(ITとネットワーク) 、資源循環型社会です。

2011年4月5日火曜日

311がもたらすもの

911事件が21世紀の始まりの年に起こり、人類の共通の問題として宗教問題をどう克服するか、問題提起を突きつけられました。そして今度の311大災害(福島原発事故を含む)は人類の将来社会の在り方に大きな影響を与えることになるでしょう。

先ず、エネルギー政策の根本的な見直しです。地震の少ないエリアは別として、そうでない国々では原発の受け入れは難しいでしょう。当面資源大国は大きな発言力(影響力)を持つことになるでしょうね。

地球温暖化対策(京都宣言やCOP21路線)も根本的な見直しを余儀なくさせることになるでしょう。

食糧問題も複雑な動きを見せることになるでしょうね。米、小麦、とうもろこし共に、バイオマスエネルギー化や天候不順の激化で供給面での不安定さが増しそうです。

とりわけ、日本では被災地としての復興需要をどこからの原資で賄うか?製造業が電力供給問題でつまずき、世界の需要調達を支えるサプライチェーンから外される局面を迎え、製造拠点の国外移転に拍車がかかり、雇用減や税収減が財政をますます悪化させかねません。漁業の将来も厳しい局面を迎えそうです。この結果、日本国民の生活スタイルの変化を促すようなことになるのではないでしょうか?

2011年4月4日月曜日

世界の原発

クリーンエネルギーの中核として原発への回帰が世界のトレンドになりかかっていた矢先でのこの事故でしたから、瀕死の福島原発の結末を世界が注目しています。温暖化対策の切り札的存在だった原発建設にブレーキがかかると今後の対処方針を大きく見直さざるを得なくなり、パラダイムシフトのきっかけを作る歴史的な事件となりました。温暖化対策に対する方針も大きく舵を切り替えざるを得なくなるのではないではないでしょうか?世界の原子力発電の現状を調べてみた。まとまったものとしては日本政策銀行が2009年9月にまとめた 天然ガスまで含め、化石燃料に61.4%依存しています。原子力を含めると、何と85%になります。この部分を再生可能エネルギーに置き換えることなどできるわけはありません。(日本は90%です)風力発電などが11.8%もあるのは流石というべきです。

2011年4月1日金曜日

ひと息

暖かさに誘われて久しぶりに庭に出てみました。春の花がいろいろ咲き出しています。勿論主役は雑草です。久しく手入れしていない庭は自然のままです。そして大発見しました。長い間咲いたことのなかったアズマイチゲが白とムラサキが1輪ずつ咲いていたのです。今年の寒さが北国の花には良かったのでしょうか?それとも自然のままほったらかしが幸いしたのでしょうか?たぶん後者でしょうね。白の方は少し古くて一部変色していましたが記念にマクロでカメラに収めました。 白いアズマイチゲ ムラサキアズマイチゲ この2株はもう10年も前に秋田・角館に桜を見に行った時にカタクリの群落で有名な西木村というところに行ったときに川の縁に乱れ咲いていたのを見て求めてきたものでした。ですから八王子に咲くアズマイチゲとは品種も違うのではないかと思います。花芽のついていない株も2,3出ていましたから、これから毎年春の楽しみが一つ増えました。

吉田修一:「永遠(とは)と横道世之介」

 横道世之介シリーズの完結編であることはタイトルから想像がつく。これは新聞の連載で読んだものである。と言っても細切れで読んだわけではない。というのは私は新聞のデジタル版の購読者なので、こういう連載小説はHPのアーカイブスのようなところに全部保管されているのでまとめ読みが可能なので...